スバル車にも寒冷地仕様を用意していないモデルがあった
標準装備とならない例外的なモデルがインプレッサやXVのエントリーグレードだ。それでも上記の機能をセットにした「クリアビューパック」というオプションを全グレードで選べるようになっている。
なお、LEDヘッドライト車についてはヘッドランプウォッシャーが標準装備となっているのも雪道での視界を確保するためだ。
こうした背景について、スバル広報部では『フルタイムAWDと同様に使用エリアに関わらずいかなる状況(降雪に限らず大雨 等)でもドライバーの安全な視界、他車からの視認性を確保し、安全に乗って頂きたいという考え方でおります』と説明する。
こうした安全重視の考えから、降雪地域に限らず、どこで販売されるスバル車であっても寒冷地仕様的な機能は標準装備しているというわけだ。
なお、スバル車であってもデフォルトで寒冷地仕様ではないモデルも存在する。それがFRスポーツのBRZだ。
BRZの場合、ヒーテッドドアミラーこそ標準装備、リヤフォグランプはディーラーオプションで用意されているが、フロントワイパーデアイサーは設定されていない。また、ヘッドランプウォッシャーについても、BRZには備わっていない。
もっとも、BRZはトヨタGR86と共同開発したモデルであり、さらにトヨタと共同開発した電気自動車「ソルテラ」においてもプロトタイプを見る限りはヘッドランプウォッシャーが備わっていないようだ。スバルのこだわりだけでは、どうにもならない部分もあるということだろうか。