この記事をまとめると
■クルマのサイズには規格がある
■軽自動車、小型車(5ナンバー)、普通車(3ナンバー)などが存在する
■乗用車のボディサイズに上限が存在するかについて解説する
全長11mや排気量は1万ccも可能!?
クルマの規格。つまりサイズについてはよく話題に上る。軽自動車であれば全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、排気量660㏄以下となっている。それを超えると、小型車で5ナンバーサイズとも言われる。もともと、この小型車が日本に一番マッチしているサイズで、たとえばクラウンでも最初の頃は小型車枠に収まるように作られていた。その後、昭和のモータリゼーション期には、クルマの進化に合わせて少しずつ拡大されてきた。
現在の小型車は全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高が2m以下で、排気量は2000cc以下だ。これを超えると普通車で、3ナンバーになるというのはご存じだろう。超えるのは全部でなく、ひとつでも該当すれば3ナンバーとなる。昭和まで(平成元年改正)は3ナンバーになると自動車税が大きく跳ね上がったこともあって、3ナンバー=税金が高いと思っている方が多いが、自動車税は排気量で決まる。ボディサイズだけが大きくて、排気量が小さければ税金はとても安いということもありうる。
ここまではよく聞く話だが、ふと思うのが普通車の上限はいくつなのかということ。つまり軽自動車→小型車→普通車と来て、その上はないのかということだ。商用車で言えば、中型や大型があるだけに、大型乗用車というものが作られていないだけで、規格としてはあるのでは、と思ったりもする。
そこで国土交通省への問い合わせも含めて調べてみると、驚きの事実が発覚した。結論から言うと普通車の上限はない。正確には無限大ではなくて、公道を走る自動車の最大値が全長12m以下、全幅2.5m以下、全高3.8m以下なので、普通車の上限は自ずとここになる。大型トラックやバスももちろん同様で、最大限メリットを活かすために、規格ギリギリで作ってあることが多い。また現在それよりも長かったり、高い車両があるが、これは特例で認められたものだ。
乗用車についても、作ろうと思えば、全長11m、全幅2mぐらい。排気量は1万ccのセダンやミニバンもOKということだ。1万ccでも自動車税は6リットル超までしかないので超絶高くはならないし、ボディが大きくても排気量を小さくすれば金もそれほどかからない。もちろん実際は扱いづらすぎて、需要がないから作らないだろうが。
ただ、免許は別で、大きくなるのに合わせて中型免許や大型免許が必要になる。