この記事をまとめると
■お出かけ前のたった10分でできるクルマのクリーニングテクニックを紹介
■乗車時に常に視界に入るフロントウインドウをきれいにすべし
■タイヤや樹脂プロテクター、ゴムモール類などの黒いパーツを黒くすべし
お出かけ前の10分でクルマをきれいに見せる洗車テクニック
1年中でもっとも気持ちいいドライブが楽しめる春。クルマで出かける機会も増えるというものだが、しかーし、突然のデートの誘い、雨の日の翌日早朝の出発で、クルマが汚れていても「洗車している時間がない!」「でもある程度きれいにしておかないとカッコ悪い」なんていう緊急事態もあるはず。そこで、多少汚れているクルマを、お出かけ前のたった10分できれいに見せる速攻クリーニングテクニックを紹介しよう。
具体的な方法を紹介する前に、古くなったクルマが洗車をしたあとでも古ぼけて見える理由として、ボディの塗装の退色はさておき、ウインドウガラスの汚れや黒いパーツの白亜化が、見た目の古ぼけ感の原因になっているという事実を覚えておきたい。
ちなみに黒いパーツとは、タイヤはもちろん、SUVなどの車種に装着されている樹脂プロテクター、ゴムモール類などのこと。ウインドウガラスが汚れ、艶がなく、そして黒いはずのパーツが黒々としていないと、クルマはビシッと見えない……ということだ。
その理屈からすると、汚れているクルマでも、ウインドウガラスとボディの黒い部分をきれいにしてやるだけで、じつはクルマがパッと見できれいに見えるものなのである。つまり、速攻でクルマをきれいに見せたいのなら、そこだけササッと処理すればいい。
では、用意するものから説明しよう。あくまで、時間のないときの応急ケアだから、ここは最小限であるべきだ。
①ウインドウクリーナー(とクロス)、またはウェットタイプのガラスクリーニングシート。
②タイヤワックス。
③タイヤブラシ(ブラシの部分がタイヤの厚みぐらいのコンパクトなものが使いやすく、タイヤワックスをホイールに付着させにくい)。
④タオル……ぐらい。クルマのトランクに入れておいても場所をとらない品数だと思う。
かんじんの所要時間は、ウインドウガラス全面と4本のタイヤ、そしてせっかくなので汚れているアウタードアオープナーもきれいにするとして、慣れれば約10分だ。
内訳はウインドウガラスで5分、4本のタイヤで4分、アウタードアオープナー(2ドアなら2カ所、4ドアなら4か所)で1分。コツをつかめばさらに作業時間を短縮できるはずだ。アウタードアオープナーのクリーニングを追加したのは、ウインドウガラスや黒いパーツとは関係ないものの、とくにデートの場合、相手がドアを開けようとして「手が汚れた!」では、出発早々、気分が悪くなる可能性があるからだ(もちろん、自身の手も汚れてしまう)。
ウインドウガラスはウインドウクリーナー、またはウェットタイプのウインドウクリーニングシートできれいにするのだが、より手軽にスピーディに行えるのは、もちろんウェットタイプのガラスクリーニングシートのほう。ただし、最低3枚は使い、手順はフロントウインドウで1枚→ワイパー付きのリヤウインドウで1枚→比較的汚れが少ないはずのサイドウインドウで1~2枚。
ここでケチって、1枚ですべてのウインドウを拭こうとすると、拭いているうちにシートがどんどん汚れ、後半、かえって拭いているウインドウに汚れが付着し、ムラムラの仕上がりになってしまう可能性があるから、要注意。