日本上陸もまさかの日本人向けに売るクルマじゃない!? 中国メーカー「紅旗」の秘密を日本COOに直撃 (2/2ページ)

10月1日の国慶節に向けてサプライズを準備中

山本:日本での紅旗のイメージは、中国の国家指導者が乗るクルマ、もしくは国賓級ゲストをもてなすクルマという印象がありますがいかがでしょう。

王氏:その通りですね。1958年に中国初の国産自動車として誕生したのが「東風」です。それを作ったのが第一汽車で、この第一汽車の創設に深く関わったのが、毛沢東(中国共産党の創立メンバーにして中国初の国家主席)でした。1958年に納車された1号車「東風CA71型」に続いて、1959年9月には「紅旗CA72型」が納車され、その時からこちらの「紅旗」エンブレムが使われています。

 じつは毛沢東が「東風」の一号車に試乗した時のボンネットマスコットは龍だったのですが、毛沢東氏が「紅旗」と名付けた事でボンネットマスコットもそれ以来「紅旗」へとなりました。また、今の社名のロゴも実は毛沢東がその時に直筆した筆跡をそのまま会社ロゴとしたのです。

山本:今後の日本での「紅旗」はどのような展開をお考えでしょうか。

王氏:中国本土で販売されている現行車を日本で輸入販売する場合は、いろいろなことを鑑みると基本的には並行輸入車扱いでこの先も対応するつもりです。また、2022年中には東京にも紅旗のショールームを作るつもりです。予定では銀座か六本木などを考えていますので、もし完成したらぜひとも一度お越しください。さらに、今年の中国の建国記念日となる10月1日の国慶節には、HONGQI L5という1億円以上するハイエンドリムジンを日本でもお見せできるように手配しています。それが無理なら紅旗初のハイパーカーで、イタリアで製造しているHONGQI S9を日本でお披露目しようかと思っています。

山本:それは楽しみですね! 今後の紅旗の展開が気になります。本日は突然の取材に対応していただきありがとうございました。


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