教習所では未体験ゾーン! 路上で年がら年中出くわす初心者が「ビビる瞬間」5つと対処法 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■コロナ禍の影響もあり、いま教習所は連日大盛況だという

■免許を取得して運転してみると、教習所ではあり得なかった状況に緊張が走ることがある

■初心者が運転していてヒヤリとしがちな瞬間を5つ挙げて紹介する

幹線道路での合流に緊張が走る!

 コロナ禍の影響もあって、連日大盛況だという自動車教習所。晴れて運転免許証を手にした人たちは、カーライフのスタートにワクワクドキドキしていることと思います。ただ、みっちりと教習所で練習してきたはずなのに、一般道に出てたくさんのクルマたちと並んで走ってみると、思いもよらないことや、教習所ではあり得なかった状況に遭遇して、ヒヤリとすることもあります。

 歩行者・自転車・車両がみんな交通ルールを守って走っていたとしても、人にはいろんな事情があり、さまざまな考え方があり、運転スキルもまったく違うので、どうしても「えっ」と驚くようなことが起こってしまうのです。何年も運転して慣れてくると、そうしたイレギュラーな状況をあらかじめ想定して安全確認をしたり、とっさに対応できる力が身についてくるものなのですが、初心者はそうはいかないですよね。そこで今回は、初心者が運転していてヒヤリとしがちな瞬間をご紹介したいと思います。

 1つ目は、一瞬の隙をついてあらぬ方向から現れる自転車の動き。たとえば横断歩道のある交差点を曲がろうとする際に、しっかり横断者がいないことを確認して、さぁ曲がろうとクルマを前進させかけたところに、シュッと後方の死角から現れてクルマの前を横切っていく自転車。これには本当にヒヤリとさせられるものです。ときにはぶつかりそうになり、急停車しているクルマも見かけます。こうした無謀に横断しようとする自転車に対処するには、横断歩道の直前だけでなく、もっと奥の歩道から、横断歩道を目指してくる自転車はいないかどうか、確認しておく必要があります。歩行者よりも早く横断歩道にやってきて、平気でクルマの前を横切っていく自転車がいるかもしれないということを、常に頭に置いておくのも大切ですね。

 また、車道の端に自転車用の通行帯がある区間も増えていますが、注意したいのは電動自転車やスポーツ自転車。通常の自転車より速度が速いので、遅い自転車を追い越そうとして車道にはみ出してくることもしばしばあります。自転車の動きには注意して、自転車同士で追い越しを行う可能性があるかどうかも、考慮しておくようにしましょう。

 2つ目は、交通量の多い幹線道路によくありますが、オーバーパスになっている脇道からの合流。これも初心者はヒヤリとしがちな場所の一つです。というのも、通常の合流地点と違い、後方から来る車両が坂の上から下ってくる状況になるため、サイドミラーに直前まで映らない可能性が高いのです。もし映っていたとしても、すごく小さく映ることがあるので実際よりもまだ遠くにいると勘違いしてしまい、余裕で合流できると思ったところ、気づいたら真後ろに迫っていた、ということもあります。スピードを出しているバイクにも気が付きにくいので、ここは必ずサイドミラーだけでなく「目視」をするようにしましょう。目で見て、しっかりと距離感をつかむのがいちばん確実です。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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