この記事をまとめると
■3月12日〜13日に2022年の全日本ジムカーナ選手権・第1戦が開催された
■スバル・インプレッサの初代モデルが参戦し、注目を集めた
■マシンの詳細を解説する
トヨタGRヤリスからGC8にスイッチ
3月12日〜13日に筑波サーキット・コース1000で開催された2022年の全日本ジムカーナ選手権・第1戦にはJG10クラスにルノー・アルピーヌA110Sやマクラーレン600LT、さらにポルシェ911GT3RSなどスーパーカーが参戦。数多くのギャラリーの注目を集めていたのだが、これと同時に注目を集めた一台が最高峰クラス、JG1クラスに参戦したスバル・インプレッサだと言えるだろう。
インプレッサといってもVAB型のWRXではなく、なんと初代モデルのGC8型で、しかも2ドアクーペのワイドモデル。一見するに伝説のコンプリートカー「22B-STIバージョン」を彷彿とさせるルックスで、往年のスバルファンなら目が釘付けになることだろう。
114号車「DLプレジャーインプレッサ」として同モデルを投入したのは、これまでに数多くのタイトルを獲得している大橋渡で、大橋が率いるプレジャーレーシングサービスがマシン開発を担当。「GC8は車両重量が軽いですからね。ジムカーナでは軽いマシンが有利ですから、2022年に向けて昨年の秋口から開発を進めていました」と語るように、昨年までのトヨタGRヤリスからGC8にスイッチした。
しかも、車両規格は改造範囲のもっとも広いSC車両で、GC8型のインプレッサWRX STIバージョン4のタイプRをベースに徹底的なモディファイが実施されている。
まず、特徴的なエクステリアのポイントがKITサービスのワイドボディキットを装着したことで、これに合わせて純正形状のリヤウイングを装着。これだけで22Bをイメージさせる仕上がりだが、同モデルはホイールにレイズ製、マフラーにフジツボ製を採用していることから、より競技ユースに仕上がっていることが特徴と言えるだろう。