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いつもと同じ所要時間なのに違うことがあるのはナゼ? 交通情報表示盤の「数字の色」の秘密

いつもと同じ所要時間なのに違うことがあるのはナゼ? 交通情報表示盤の「数字の色」の秘密

この記事をまとめると

■道路上にある電光掲示板の表示について解説

■いつもと同じ所要時間でも数字の色が違うとトラブルが起きている可能性がある

■車両検知器によって計算されている

これを知ってるだけで道路の見方が変わる

 カーナビやスマホの地図アプリを使っていたとしても、高速道路あるいは幹線道路の道路上に表示されている所要時間表示板の内容はけっこう気になるし重宝するもの。

 ところが、よく利用する道路で所要時間表示板を見ていると、同じ区間、同じ所要時間であったとしても、所要時間を表示する色がいつもと違うときがある。

 例えば首都高3号線の上りで、「霞ヶ関まで30分」と書かれているとき、通常はオレンジ色の文字で書かれているのに、赤い文字で「30分」と書かれているときもあり、これは一体?

 首都高お客様センターに訊ねてみたところ、「所要時間表示板の所要時間は、通常オレンジ色で表示され、赤い文字で表示される際は、目的地までの経路上に事故などが発生し、今後さらに所要時間が延びる不確定な状態を示している」とのことだった。

 さらに「経路比較タイプ」の「所要時間表示板」の場合、所要時間の数字の横に、赤もしくは緑の三角マークも一緒に表示され、赤の三角は渋滞増加傾向、緑の三角は渋滞減少傾向を示していて、親切でわかりやすいのでありがたい。

 一方、NEXCOの「所要時間情報板」の文字の色はもっとシンプル。

・順調時:緑色
・混雑時:オレンジ色
・所要時間が2時間以上の時:赤色
・事故や通行止め時:赤色で「 ― (バー)」表示

 表示単位は

・60分まで:5分単位
・60~120分まで:10分単位
・120分以上:「2時間以上」など

 となっている。

 ちなみに高速道路(NEXCO)の所要時間情報板に表示されている所要時間は、道路上、2kmごとに設置された車両検知器によって、通過車両の走行速度を計測し、そのデータを基に、次の計測ポイントの車両検知器までの所要時間を算出して表示する仕組みだ。

 したがって、渋滞時の所要時間はかなり信憑性のあるものだが、流れが順調なときはそうでもないことが……。

 これは、計算に用いる速度の上限を、規制速度の上限に設定しているためらしい。規制速度より、実勢速度の方が速い場合は、所要時間表示板の数字より実際の所要時間が短くなる傾向がある(!?)ということも覚えてこう。

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