この記事をまとめると
■おばけ4トンと呼ばれるトラックがある
■通常の4トン車をベースにサイズを基準いっぱいまで拡大したもの
■メリットとデメリットが存在する
アンバランスな見た目が「おはげ4トン」と呼ばれる所以
通称バケヨン。おばけ4トンという言葉を知っているだろうか? これはあるトラックのことを言っている。ちなみに愛称的に呼ばれる場合と、大きすぎて運転しにくかったり、周囲への強い威圧感などを表す場合と、使われるパターンはふたつあるように思える。
おばけ4トンのどこが変わっているかと言うと、ベースは通常の4トン車で、もともとはそこそこ小さい。それを基準いっぱいまで大きく広げているので、そのアンバランスな感じがおはげ4トンと呼ばれる所以だ。ちなみに必要な免許は8トン限定の旧普通免許か、現行の中型免許となる。
道交法での大型車の定めは下記となる。
全長=12m
荷台部分=9.6m
全幅=2.5m
高さ=3.8m
車両総重量=8t未満
けっこうな大きさで、全長は大型トラックと同じ。簡単に言ってしまうと、4トン車なのに大型トラックのサイズで作られているからおはげと呼ぶ。トラックの場合、積載量が大きさに関係して、サイズは定めている範囲であればOK。ただ一般的には荷物を積むのが目的なので、荷物があまり積めなければサイズも小さくなる。
おばけ4トンの場合はここがちぐはぐで、要は軽いものを運ぶのを目的、または軽いものしか運べないのが特徴だ。最近よく見かける広告トラックも荷台の中は空洞だし、荷物としては紙おむつやトイレットペーパー。ポテトチップスなど、かさはあるけど軽いものを運ぶのに適している。
メリットは上記で、デメリットは車軸は2軸なのに荷台だけが恐ろしく長いことで、とくにリヤのオーバーハングが長いので曲がるときが大変。ちなみに荷台の規定は9.6mまでなので、おばけ4トンと同じ意味で、クンロクと呼んだりもする。また大きな割には軽いため風にあおられやすいなど、クセがあって大型トラックに乗り慣れている人でも最初は難儀したりする。