この記事をまとめると
■今やほとんどのクルマにパワーウインドウがついている
■しかしオート機能が付いているのは運転席のみという車種が多い
■その理由について解説する
オート機能が付いているのは運転席のみという車種が多い
今やパワーウインドウは乗用車であればほとんどの車種に装着されていて、とても便利だ。クルクルと手で回すタイプも味があるし、そんなに開け閉めしないのでこれで充分とも思ったりするが、運転席から他ドアの窓を操作するときは便利だし、急いで操作したいときには電動のほうがやはりいい。
パワーウインドウにはオート機能が付いているクルマが多いが、そのほとんどが運転席だけ。前席両側、全席に装着されているのは高級車が多い。そもそもオート機能の仕組みはというと、けっこう簡単でシステムとして制御しているのではなく、スイッチが2段階になっているだけ。つまりちょっとだけなら指を離せば任意の場所で止まり、大きく押したり引いたりするとオートになるわけだ。
オートというと挟み込み防止機能もあり、これはコンピュータによって制御されている。ちなみに今やクルマにはあらゆるところにECU(車載コンピュータ)が付いている時代で、それぞれのドア内のパワーユニットすべてに付いていて、ここに挟み込みの制御も組み込まれている。
そうなると、それほどコストもかけずに全窓をオート化できそうなものだ。理由はいろいろとあるようで、まずは商品性。コストは別にして、高級車=オート化しているというのは重要なポイントではある。もちろんコストもあって、実用車ではわずかな部分を削る必要があるので、オートは運転席だけとなる。そのほか、助手席や後席では必要ないからあえて付けないという声もあるし、安全性という点では闇雲にすべてに付けなくていいという意見も聞かれた。挟み込み防止機能が付いているとしても、オートウインドウで挟まるというのは避けたいのは確かだ。
ちなみにオートパワーウインドウの場合、バッテリーを外すと、エラーが出て開かなくなったり、途中で止まったりするが、これはコンピュータ内部のデータが消えて、どの位置にガラスがあるのかわからなくなってしまうから。そうなった場合は、スイッチを押したり下げたりして初期化することが必要となる。取り扱い説明書には書いていないが、簡単にできるのでディーラーで教えてもらったり、ネットで検索すると出てくるので覚えておくといいだろう。