ミニバンが欲しい層は、みんな同じような時期に新型を求める
ライバル車のノアの納期は、ノーマルエンジンが4カ月で、ハイブリッドは8カ月、ヴォクシーはノーマルエンジンが5カ月、ハイブリッドは9カ月で、安全装備のオプション装着によってはさらに2カ月伸びる。つまり最長では約1年も待たされるから、ステップワゴンは予約受注の段階ではあるが、納期はノア&ヴォクシーよりも短い。
そしてノア&ヴォクシーとステップワゴンのライバル車として、日産セレナも挙げられる。これも2022年の終盤から2023年に掛けて、次期型にフルモデルチェンジされる予定だ。
※写真は現行型
このようにライバル同士が一斉にフルモデルチェンジする理由をメーカーの商品企画担当者に尋ねると、以下のように返答した。「ミニバンは、基本的に国内専売になる。つまり同じターゲットのお客様に対して複数のメーカーが商品を開発しているため、デザイン、機能、価格、発売時期まで重複しやすい。みんな同じ時期に同じことを考えているわけだ」。
2020年から2021年には、ヤリス、アクア、フィット、ノート、ノートオーラ、が続けて登場して、コンパクトカーの主力車種が一新されている。偶然的な要素も多分にあるが、メーカーがコンセプトを煮詰め、開発をスタートさせ、商品化に至る時期は重なりやすい。
これは今に始まったことではなく、1966年にはトヨタカローラと日産サニーの初代モデルが同時に発売され、マイカー元年と呼ばれた。
ミニバンに話を戻すと、セレナがフルモデルチェンジを行うと、暫くはこのカテゴリーから新型車が登場しない。セレナの登場を待ち、ノア&ヴォクシーやステップワゴンと比較した上でベストな車種を選ぶと、間違いのない購入が行える。