最近はホモロゲ取得よりもプレミア性を重視
一方、近年リリースされる限定車の多くはホモロゲーションの取得に重きを置いたものではなく、スペシャルな装備を持ったいわばファン感謝型のモデルが多く、決して利益を追求したモデルではないことがほとんどとなっている。
記憶に新しいところでは2016年にオーテックジャパンの30周年を記念して30台限定でリリースされた「マーチボレロA30」などは、330万円(税抜)という価格はスペシャルな部品代のみが乗せられていると言われており、ボディワークやスペシャルパーツを組み込む工賃などは度外視した価格と言われていた。
つまり、いくら売れたとしてもメーカーに利益はほとんど入らないということになり、台数を限定しなければ会社が傾いてしまう可能性もあるため、スペシャルなモデルの多くは台数限定という形をとっていると言えるだろう。
ただ中には市場調査の意味も込めた限定車や、あまりの反響の大きさに第2弾が登場した限定車も存在しているため、残念ながら入手できなかった人もその可能性にかけてみる価値はあるかもしれない。