4ドアモデルの登場で日本でもブームに
特徴はなんといっても角形ヘッドライト。当時は日本車を含めて角形がトレンドだったので、チェロキーXJ型などに続いて取り入れたようだが、否定的な意見が多かったと記憶している。エンジンは直列の4気筒と6気筒に整理された。
その10年後に生まれた2代目ラングラーがTJ。ヘッドライトが丸目に戻った一方、サスペンションのスプリングが板バネからコイルになり、快適性を大幅に高めた。走破性をさらに高めたルビコンが登場したのもこの世代だ。
2007年にデビューした3代目ラングラーは型式名がJKと、初めてJが前にきた。これはチェロキーではXJとKJ、グランドチェロキーではZJやWJが使われ、文字の残りが少なくなったからだろう。最初にこの並びを使ったのは2005年デビューの3代目グランドチェロキーで、WJからWKになった。ラングラーはジープのアイコンであることからJKとなったようだ。
この世代ではなんといっても、4ドアのアンリミテッドが登場したことがニュース。先代TJにもアンリミテッドはあったが、2ドアのロングホイールベース版だった。初の4ドアということで、日本で大幅に販売台数を増やした。エンジンが直列6気筒からV型6気筒に変わったことも特筆される。
2020年に発売された現行型はJL。こちらもKを使った車種が多くなったためで、ラングラーの前に現行チェロキーがKLとなっている。この代ではラングラー初のダウンサイジングターボが2リッター4気筒で登場したことが特筆されるが、海外ではこのエンジンを用いたプラグインハイブリッド仕様もある。
この方式でいけば次はJMになりそうだ。そしてMのあとにもアルファベットが13個残っているので、形式名と新型が登場するペースを考えれば、あと1世紀以上ラングラーは生き続けることができることになる。