ユニークなクルマにはユニークなインテリアがお似合い!
3台目は、2050年にカーボンニュートラルを実現するチャレンジをスタートしたマツダが、その第一歩として登場させたコンパクトSUVのMX-30です。EVとハイブリッドがあり、パワートレインだけでなくインテリアにもサスティナブルな考えがいろいろと採用されているのがポイント。
たとえば、ドアトリムにはペットボトルのリサイクル原料を使い、ファブリックシートにはリサイクル糸を約20%使用。近ごろはファッション業界でもエコレザーがトレンドですが、MX-30でも生産プロセスで有機溶剤を使わない人工皮革、プレミアムビンテージレザレットで上質なレザーシートに仕上げられています。
いちばん目を惹くのは、2020年で創業100周年を迎えたマツダが創業時にコルクを作っていたことから、ヘリテージコルクと呼ばれる素材を使ったセンターコンソール。見ても触ってもホッと癒される、リビングのようなインテリアとなっています。
また、大きな特徴は、前後のドアが中央から左右に両開きとなる「フリースタイルドア」。すべてのドアを開け放てば、まるでオープンカフェのように開放的な空間に浸れるクルマです。
4台目は、軽自動車で初めて電動パワーシートが採用されたほど、とにかく贅沢なシートにこだわって作られたダイハツ・ムーヴコンテ。それまでは軽自動車というと、コストが厳しい関係でシートにはあまりコストがかけられず、普通車と比べるとリラックスできるシートがほとんど存在しない状況でした。
それをムーヴコンテは、ドーンと分厚いクッションのソファのようなシートとして、それまでよりもシートにお金をかけているのが開発者のこだわり。名前も「プレミアムソファシート」というのです。とくに後席のドアを開けて横から見てみると、シートクッションの厚みがよくわかると思います。もちろん、室内でリビング感覚でくつろいでもらうために、シートアレンジもまったり系。
フロントのヘッドレストを外して背もたれを倒すだけで、リヤシートの座面とつながり、ゆったり足を伸ばしてリラックスできるソファになるのがいいですよね。
5台目は、リビング感が強いコンパクトカーとして、当時はキューブと人気を二分していたトヨタbB。ゆるゆる癒し系のキューブに対して、bBはワルワル・クール系を打ち出して、とくに男性ユーザーからの支持を受けていたのでした。
インテリアは、キャッチフレーズが「トヨタのミュージックプレーヤー」だっただけあって、オーディオとイルミネーションの大胆な連携プレイが遊び心を刺激。センタークラスターのド真ん中に配したウーハーをはじめ、コンパクトクラスでは異例の11スピーカー、アームレストにそれらのコントローラーを置くなど、DJ気分が楽しめるようになっています。また、シートアレンジも独特で、フロントのベンチシートは座面が深く沈むスライドダウンと、約20度のリクライニングによって周囲からの視線を遮り、ラクな姿勢でくつろげる「マッタリモード」があります。
室内空間も天井が高くてゆとりがあるので、好きな音楽を思いっきり楽しみたい人にピッタリな1台となっています。
ということで、春眠暁を覚えずと言いますように、家でもどこでもゆったりまったりしたくなる季節。リビングルームみたいなクルマで、ぜひ素敵な「くるま時間」を過ごしてみてはいかがでしょうか。