外国人が「なんじゃこりゃ」の衝撃作も! 車内とは思えない「くつろぎ」のマイルーム感全開のクルマ5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■車内がオシャレなクルマを紹介

■リビングのような仕立てで、第二の家のように過ごせるクルマもある

■若者向けの車内に仕立てたクルマでは、音楽に特化したモデルもあった

どこでも「おうち時間」のような過ごし方ができるクルマ

 コロナ禍になってから「おうち時間」というワードをいろんなところで耳にするようになりましたね。今までは忙しく外出していた人も、家でゆっくり、今までやりたくてもできなかったことをやってみる、というのが新しい楽しみにもなりました。

 でも、ずっと長いこと家にこもっていると、外の景色が恋しくなってくるものですよね。そんな時は、車内がまるでおうちの延長のようにリラックスできる、リビングのようなインテリアのクルマはいかがでしょうか。どこか景色のいい場所に行って、外を眺めながらクルマの中で過ごす時間もなかなかいいものです。今回はそんな、リビング感が強いクルマたちを開発者のこだわりポイントも含めてご紹介したいと思います。

 1台目は、「マイルーム感覚」という魅力を一気に広めたニッサン・キューブ。日本では若者たちが好んで乗るというブームが印象的でしたが、私が参加した欧州での日産の国際試乗会に参考車両としてキューブがラインアップしており、ドイツ人やフランス人、イタリア人のジャーナリストが初めて乗って「なんだこれは!」と衝撃を受けていたのを思い出します。

 欧州ではクルマでまったり過ごすという感覚がなかったために、ソファのようなシート、バスタブのお湯にできる水の波紋のような天井、オシャレ家電のようなスイッチやインパネが、とても珍しく映ったのでしょうね。そして波紋のディテールはカップホルダーやスピーカーグリル、フロントシークレットボックスなどにもあしらわれて、ちょっとした遊び心があるのも楽しいところ。キューブの全長は4mを切るコンパクトさですが、室内はゆったりと広く、天井も高いのがリビング感覚を強めてくれていますね。

 実際に3代目キューブからは欧州、北米でも販売されたことで、開発者としては旧型にはなかった和のテイストを取り入れた、「SHOJIシェード」などを採用したのがこだわりのひとつでした。

 2台目は、もうすぐ5代目が登場する予定となっているホンダ・ステップワゴンの3代目で、2005年に登場したモデルです。旧型と室内の広さは変わらないのに、ボディを少しコンパクトにした低床ミニバンとして、それまでとはイメージが変わっていたステップワゴンでした。

 インテリアにはリビングルーム感覚をふんだんに取り入れており、そこで乗用車初の採用となったのが「フローリングフロア」。若いファミリーでも郊外にマイホームを持つ人が増え、畳の部屋がない戸建が普通になってきた頃ということもあって、まさにクルマの中でも家のリビングと同じようにくつろいでもらいたいという思いが込められていました。開発者のこだわりは、本物の木からおこした木目柄をプリントした樹脂製というところ。

 表面は耐摩耗性に優れている硬質クリア層のコーティングが施されていて、子供が飲み物などをこぼしてもサッと拭き取れるのが便利。滑って怪我をすることのないよう、滑りにくい工夫も施されていました。今でもステップワゴンでは、別売りのフローリングキットが販売されているくらい代名詞的な仕様となっていますよね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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