マフラーという概念もなし!
続いてはブレーキ。当然電気自動車であってもエンジンを搭載している車両と同じく、ブレーキローターにブレーキパッドを押し付けて減速するブレーキシステムは搭載されている。
しかし、電気自動車には回生ブレーキというモーターの回生力を使って減速する機構が備わっているため、機械式のブレーキが使われる率が圧倒的に低くなる。もちろんドライバーの乗り方によっては機械式のブレーキが消耗することもなくはないが、消耗のスピードは圧倒的に遅く、交換スパンも非常に長くなる傾向にある。
その他にも、そもそもエンジンがないため排気管(マフラー)という概念もなく、マフラーの腐食やジョイント部分から排気漏れといった心配もないので、これらも未来永劫かからない費用と言えるだろう。
そんなこといっても駆動用バッテリーが劣化したら何十万円もの費用がかかるじゃないか、という声もあるかもしれない。ただ最近の電気自動車には各車手厚いバッテリー保証がついているモデルも多く、バッテリー自体の性能も大きく向上しているため、初期の電気自動車のように数年乗ったら航続距離が一気に低下したという話もほとんどなくなってきているので、そこまで神経質にならなくてもいい時代になってきたのだ。