新車購入者の6割が「赤」を選んだクルマも! 「車名」を聞くと「赤」が思い浮かぶクルマ5台 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■「赤」が魅力的なクルマを紹介

■赤系は意外と人気カラーでイメージカラーである場合が多い

■赤を極めすぎてメーカーを代表する色になった例もある

世界中で人気の高い「赤」が魅力的なクルマたち

 情熱、炎、妖艶さやスポーティさ、可愛さと、色味によっていろんなイメージを伝えてくれるカラーと言えば、赤。数々の名車やレーシングカーにも用いられてきた色ですが、その中でもやはり赤が強く印象に残るクルマというのは、今も語り継がれる名車が多いかもしれません。今回はそんな、日本を代表する赤いボディカラーが象徴的なモデルたちをご紹介したいと思います。

 1台目は、セダンにこだわり、世界一速いセダンを全うして23年間に及ぶ歴史に惜しまれつつ終止符を打った、ミツビシ・ランサーエボリューションX。ランエボの愛称で親しまれてきましたね。WRCで初めて日本車に勝利をもたらしたのも、このランエボでした。

 赤いボディカラーは、三菱自動車のモータースポーツを支えてきた「ラリーアート」のメインカラーが赤だったことや、国内ではラリードライバーの奴田原文雄選手が赤/黒のADVANカラーで全日本ラリー選手権を闘っていたこともあって、常にランエボのイメージカラーとして人気を集め続けてきました。2015年に限定1000台で発売されたファイナルエディションは速攻で完売したといいますが、やはり鮮血のような鮮やかなレッドメタリックがラインアップされていました。

 また、今では伝説となっているのが、2000年に発売されたランサーエボリューションⅥの特別仕様車「トミー・マキネン仕様車」の真っ赤なボディカラー。WRCで史上初の4年連続チャンピオンに輝いたマキネン選手のロゴ刺繍が入ったレカロ製バケットシートなど、外観も内装もスペシャルな1台となっています。

 2台目は、今やすっかりレース業界の重鎮として名を連ねている近藤真彦さんが、80年代のアイドル全盛時代にCMキャラクターを務め、「マッチのマーチ」として女性たちを釘付けにしていた、1982年登場の初代日産マーチ。

 このマーチも真っ赤なボディカラーが印象的でした。真っ白なタキシードを着たマッチが傍に立ち、花を添えるマーチはボディサイドに白いアクセントストライプが入り、赤い文字でMARCHと書いてあるのも当時の国産車のトレンド。1リッターの元気なエンジンを搭載し、運転が楽しいコンパクトカーとして男女ともに人気を博していくマーチですが、2代目以降は豊富なボディカラーを取り揃え、ピンクや水色、キウイフルーツのようなグリーンやチョコレートのようなブラウンといった、個性的なカラーが魅力のひとつとなっていきます。でもそんなマーチの原点も、やっぱり赤だったということですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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