「ヤリスが800万円って高すぎだろ」の声は間違い! GRヤリスGRMNはそれでも「安すぎる」超お買い得車だった (2/2ページ)

日本じゃなかなか手に入らないパーツも標準装備だった!

 この時点ですでにGRMNヤリスに匹敵する価格となっているが、続いてはクロスミッションや機械式LSD、強化クラッチキットを計算したい。

 これはGRヤリスにオプション設定されているもので、クロスミッションが49万5000円、LSDが38万7508円、強化クラッチキットが15万5760円となり、部品代で103万8268円。それぞれの取り付け時間がミニマムで43.9時間となっており、時間工賃を8000円と仮定しても工賃は35万1200円となる。

 ここで約+140万円となったため、GRMNヤリスよりも圧倒的に高額となってしまった。

 続いてはシート。レカロ社製の専用フルバケットシートが装着されているが、これは日本では現在販売されていないポールポジションというモデルがベースの専用品。

 もっともスタンダードなポールポジションは現地で835ユーロ(およそ11万円)ほどで販売されているが、専用表皮を持ちサイドエアバッグ付となる点などを考えると恐らくもう少し高価であることは間違いない。シートレールも交換することを考えると、2脚で+50万円ほどは見ておいたほうがいいだろう。

 この時点ですでにGRヤリスの車両本体と合わせて800万円を優に超える金額となっているが、ほかにもエンジン内部のピストンを軽量かつ重量差を少なくし、専用の制御にすることで最大トルクを向上させていたり、内装にバックスキンのアイテムをプラスしたり、メーターのフォントを変更したりと、細かな部分も含めると変更点は多岐に渡る。

 恐らくこれらすべての変更点を実施したら軽く900万円を超えてくるだろうし、何よりGRMNヤリスはこれらすべてを出荷前に実施しているという点が最大の違いだ。

 たとえばスポット増しなども後から追加するとなると腐食の可能性も出てくるし、交換した不要パーツを保管、もしくは処分することも考えなければならない。そういった諸々のことを考えると、GRMNヤリスCircuit packageのおよそ850万円という価格は高いどころか、むしろリーズナブルであると言えるのだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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