単なるサーキットじゃない! クルマで全開走行できるリゾート!? 温泉・プール・ジムまである会員制ドライビングクラブが「千葉」に爆誕する (2/2ページ)

テクニカルでチャレンジングなコースが誕生する

 実際のドライビングコースは、これまで多くのグランプリ・サーキットをデザインしてきたティルケ・エンジニア&アーキテクツ社によるもの。その特長は800mにも達するロングストレートや、上りで20%、下りで16%という急勾配と22のコーナーから、1ラップで250mの獲得高低差を生み出すチャレンジングなレイアウト。会員はここで愛車の潜在的な能力をフルに引き出しながら、インストラクターの指導を受け、サーキット走行経験の有無にかかわらず、安全かつ自分のペースで思う存分ドライビングを愉しむことができる。

 コースや施設は、現在まさに補装・建設中。THE MAGARIGAWA CLUBでは、早くもドライビング・アカデミーなどを鈴鹿サーキットや富士スピードウェイで開催。会員はそれらのプログラムを楽しんでいる。一般道からクラブハウスへと続くアクセス道路はゲートまでが開放され、公園の利用など地元の住民にとっても1年中楽しめそうだ。

 会員またはゲストドライバーとしてコース走行が可能で、4輪以上を有する自動車であればどんなクルマでも、この美しいコースでの走りを楽しむことができる。さらに開業後には、トレッキングコースやテニスコート・ドッグランも設ける予定となっている。

 昨年は、ひと足先にポルシェが同じ千葉県の木更津市に、ポルシェ・エクスペリエンス・センター東京を開設。こちらは同センターが所有するモデルで、専門のインストラクターによるドライビングスキル向上のためのプログラムを受講することができる。

 千葉はこれからますます、クルマ好きにとっての聖地となっていくのだろうか。この動きを追うメーカーや投資家の登場に期待したいところだ。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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