この記事をまとめると
■その年ではなく、総合的に売れているクルマを考察
■トヨタだらけのランキング内にもホンダのフィットが食い込んでいる
■トヨタの販売力は圧倒的と言わざるを得ない結果となっている
総合的に売れまくってるクルマって結局なんなんだ?
あらためて2021年の新車販売を振り返ると、トヨタ・ヤリスのひとり勝ちともいえる状況だった。コロナ禍によるサプライチェーンの分断、半導体不足による生産調整といった苦難に各自動車メーカーは苦しめられたが、それでもヤリス・ファミリーの販売台数は合計21万2927台。ここ数年、年間販売トップでも20万台には届かない状況が続いていたが、2015年のトヨタ・アクア以来となる20万台超えを達成したのだ。
とはいえ、2021年のヤリスの販売台数は過去のトップクラスと比べると見劣りするのも事実。実際、年間販売台数で21万2927台という数字を超えたことがある乗用車は過去に4モデルほど存在している。
はたして、どんなクルマがそれほど売れたのか想像できるだろうか。
答えを言うと、トヨタ・プリウス、トヨタ・カローラ、トヨタ・アクア、そしてホンダ・フィットという面子になっている。
詳しい台数は2ページ目下部のランキング表を見ていただくとして、たとえばフィットについては初代が25万台を超える年間販売を達成している。これはホンダとして唯一の登録車における年間販売トップとなっている大金星といえるものだ。
そんなフィットが止めたのが、それまで33年間も国内販売トップを死守してきたカローラで、そのピークはバブル期にあった。1990年に初の30万台オーバーを実現した。1987年にフルモデルチェンジした9#型カローラは売れに売れまくったのだ。