この記事をまとめると
■ASEANには“日本的生活”に憧れを持っているのような国が見られる
■ジャカルタを走るバスも車内でICカードをタッチする方式が普及
■“日本と同じシステム”というのが売りになっている部分もあるという
タンゲラン市内にはイオンモールがある
成長著しいASEANのいくつかの国を訪れると、おもに富裕層となるようだが“日本的生活”というものに憧れを持ち、実際にそのような生活をしている人が多い。たとえば、インドネシアで開催されるGIIAS(ガイキンド インドネシア 国際オートショー)が開催される、ICE(インドネシア コンベンション エキシビジョン)は、首都ジャカルタ近郊のタンゲラン市内の“BSDシティ”にあるのだが、ここは地元大手ディベロッパーが都市開発を行う新興都市となる。そしてその開発には多くの日本企業も出資し、実際に参加している。
そのBSDシティには、オートショー会場ともなるICEから徒歩圏のところに、日本でも全国各地にある“イオンモール”が営業している。その店内は筆者が聞いたところでは、あえて日本のイオンモールの店内を再現しているともされ、ショッピングモールながら、テーマパーク的要素も兼ね備えていると、実際筆者も訪れた時に感じた。
そして、このイオンモールの近くには、日本のディベロッパーが建設した、“日本風”ともいえるマンションが建設されている。街なかには、日本の路線バスのようなバス停があり、日本のバス事業者のノウハウを採り入れた、TOD(公共交通指向型開発)も行われている。報道によると、日本企業によりオンデマンドバスや、日本でもほとんど走っていないBEV(バッテリー電気自動車)路線バスの運行なども行われているようである。