オヤジセダン×高回転エンジンのギャップが痺れる
日産 ジュークNISMO RS
デビュー当初は賛否両論が巻き起こるほど特徴的なエクステリアを持つコンパクトクロスオーバーSUVの初代日産ジューク。当初は少々奇抜なルックスを持つクロスオーバーモデルというイメージであったが、2013年にホットモデルのNISMOを追加。さらに2014年にはNISMOをベースにさらにチューニングを施したNISMO RSが登場している。
このNISMO RSはNISMOに搭載された1.6リッターターボエンジンをベースにさらなるECUセッティングの改良やコンロッドベアリングの強化などによって214馬力までパワーアップ。MTモード付のCVTは従来の7速から8速へ多段化し、ブレーキ、ボディ補強、4WDのトルクベクトル機能、パワーステアリングといった部分までも専用チューニング。
その結果、ちょっとしたコンパクトホットハッチであればカモれるほどの実力を持ったクロスオーバーSUVへと変貌を遂げたのである。
トヨタ・カローラGT/カリーナGT/カローラセレスほか
1990年代中盤から2000年代初頭のトヨタのコンパクトセダン&ステーションワゴンには、軒並み名機と呼ばれる4A-G型の5バルブエンジンが搭載されていたという、今考えたら狂気とも思える時期があった。
その車種はカローラ、スプリンター、カローラセレス、スプリンターマリノ、カローラワゴン、スプリンターカリブ、カリーナといった状態で、トランスミッションも4速ATのほか、5速もしくは6速のMTが存在していたのである。
これはひとえに共通したプラットフォームを使用していたからにほかならないのだが、なんの変哲もないセダンやステーションワゴンが1.6リッターで165馬力を絞り出す高回転型NAエンジンを搭載していたと思うとまったく意味がわからない。当時はもっとも高価なグレードに搭載されていたケースがほとんどだったので、「いちばんいいヤツをくれ」というような買い方をした年輩ユーザーがまったく意に介さず乗っていたケースもあったようだ。