5段階の「なぜ?」のプロセスで構成される「なぜなぜ分析」
その柱となるのが、「7つの無駄」をなくすことである。作り過ぎ、手持ち、運搬、加工、在庫、動作、そして不良の7つについて効率的に行うことが、自動車メーカーにとっても自動車部品メーカーにとっても大きくプラスになるという発想だ。
その上で、たとえばジャストインタイムという手法で、自動車部品メーカーが適宜適量の部品を自動車製造工場に配送する仕組みを作り上げた。
また、不良品が発生したり、作業中に起こるべきではないことが起こってしまった場合など、製造現場のみならず会社全体で原因を究明する仕組みが、なぜなぜ分析だ。
基本的には、5段階の「なぜ?」のプロセスで構成される。ようするに、関係者全員が現状をしっかり把握するために、いろいろな角度から考えてみようということだ。
浮き彫りになった原因に対して、どうするべきかを考えていく。なぜなぜ分析は、トヨタや、自動車メーカーの製造現場に限定した話ではなく、人が何かを行う上で直面するすべての問題に対する解決法のひとつだ。学校や会社はもとより、家庭でのちょっとした出来事にも使える考え方ではないだろうか。
5つのなぜについて、さまざまな環境にあった形でアレンジすることで、あなたの日常生活もカイゼンするかもしれない。