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話題振りまく2台のヒョンデ! ぶっちゃけ買っても大丈夫? (1/2ページ)

話題振りまく2台のヒョンデ! ぶっちゃけ買っても大丈夫?

この記事をまとめると

■話題の韓国製ZEVの魅力を考察

■日本で使いやすいように各所が独自仕様にリファインされているのが注目だ

NEXOに関しては現状だと最安で売られているFCVとして注目の1台だ

話題の韓国製BEV&FCVの持つポテンシャルを徹底考察!

「HYUNDAI」の綴りで知られる現代自動車といえば観光バスのメーカー、日本ではそんな印象を持っている人も多いかもしれないが、世界的に見ると5~6番手に位置するビッグメーカーだ。とはいえ、日本市場については2009年12月に撤退して以来、乗用車販売を行なっていなかった。

 そんな現代自動車が「ヒョンデ」という名前のブランドに生まれ変わって、日本市場に再登場する。ディーラー網は整備せず、スマートフォンのアプリを利用して販売・整備などをオンラインで完結させるという新しいビジネスモデルを引っさげての再参入だ。

 さらに日本におけるヒョンデはZEV(ゼロエミッションビークル=排ガスを出さないクルマ)専門のモビリティカンパニーとしてブランディングしていくというのも注目だ。電動化に興味がある層とオンライン販売の親和性は高ことが期待できるからだ。

 それでもヒョンデのZEV自体に魅力がなければビジネスが上手くいくことはないだろう。はたして日本再参入するヒョンデのZEVとはどのようなクルマなのだろうか。

 一般にZEVと呼ばれるカテゴリーにはBEV(電気自動車)とFCEV(燃料電池車)のふたつが含まれる。そしてヒョンデのZEVはBEVとFCEVをそれぞれ用意している。どちらも試乗した印象も交えつつ、プロフィールを紹介しよう。

 先ずは、ドイツでカーオブザイヤーを受賞したというBEVが「アイオニック5」だ。電気自動車専用のE-GMPプラットフォームに基づく、後輪駆動を基本とするモデルで、スタイリングは『パラメトリックピクセル』をキーワードにデザインされている。ボディカラーは、ファントムブラックパール、サイバーグレーメタリック、ギャラクティックグレーメタリック、アトラスホワイト、グラビティゴールドマット、デジタルティールグリーンパールの6色。いずれもデジタルな雰囲気を強める色味となっている。

 12.3インチのディスプレイが2つ並んだインパネも外観同様に未来的。ステアリング位置は右だけの設定で、ウインカーレバーも右になっているというのは日本仕様として作り込んだ証だ。また、ドライブレコーダーもビルトインタイプとして装備されているのは注目だ。

 もっともメインメーターが大きなディスプレイいっぱいに情報を表示するため、どこかしらがステアリングホイールによって隠れてしまうなど表示の見えづらい部分があるのは気になるところだ。速度やナビルートの情報などはAR技術を利用したヘッドアップディスプレイに表示されるため、メインメーターはあまり見ないということなのかもしれない。

 インテリアカラーはブラック、ダークペブルグレー、テラブラウンの3色で、ほとんどのボディカラーで自由に選べる設定となっているのもオンライン販売での柔軟な選択肢につながっている。

 ボディサイズは、全長4635mm・全幅1890mm・全高1645mm。ホイールベースが3000mmと長いこともあって後席のレッグスペースはミニバンのセカンドシートを目一杯下げたときのような広さ感がある。ただし、ロングホイールベースの採用により最小回転半径が5.99mと非常に大きくなってしまっているのはウィークポイントだ。とはいえ、日常的な使い方においてステアリング切れ角が少ないという印象は受けなかった。

 BEVにおいて気になるバッテリーについては、総電力量58.0kWhと72.6kWhの2タイプを設定。前述したようにリヤ駆動を基本とするのでモーターは後ろに積まれている。なお、最上級グレードとしてフロントにモーターを積んだAWD仕様も用意されている。

 各グレードの価格と一充電走行距離(WLTCモード)、バッテリー総電力量、最高出力のスペックは以下の通りだ。

標準車 479万円 498km 58.0kWh 125kW
Voyage 519万円 618km 72.6kWh 160kW
Lounge 549万円 618km 72.6kWh 160kW
Lounge AWD 589万円 577km 72.6kWh 225kW

 いずれのグレードも車両の電源を外部に供給するV2L、V2H機能を持ち、最大80万円の補助金が期待できる仕様となっているのも注目だ。

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