WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

誰もが知るほど「モロ見せ」してるのに「焦らし」が長すぎ! 街で見かけないと思ったら「まだ売ってなかった」クルマ3台 (1/2ページ)

誰もが知るほど「モロ見せ」してるのに「焦らし」が長すぎ! 街で見かけないと思ったら「まだ売ってなかった」クルマ3台

この記事をまとめると

■発表時に盛り上がったまだ販売されていない新車をおさらい

■最近では新車発表にティザーサイトが活用されている

■発表から2年目を迎える車種もあり、本当に出るのか不安視されているケースもある

話題になった新車、実はまだ販売されてないって知ってた?

 かつて自動車メディアの華といえば新車のスクープ記事だった。発売前の新型車のネーミング、スタイリング、メカニズム、そして価格をすっぱ抜く記事はクルマ好きの注目を集めたものだ。

 しかし、そうした新車スクープはずいぶん前から意味のないものになりつつある。なぜなら、自動車メーカーがティザー広告という手法を積極的にとるようになったからだ。

 ティザーというのは英語で「焦らす」という意味で、スタイリングやネーミングのチラ見せからはじまって徐々に全貌をあかしていくという宣伝手法。おもにインターネットを利用することが多いため、「ティザーサイトが公開された」ということ自体がニュースになったりすることも多い。

 ティザー広告のメリットは、情報を小出しにすることで長期間にわたって高い注目度を維持できることにあるが、逆に「まだ出ていなかったの?」と飽きられてしまうのがデメリット。そのあたりのバランスを見ながら、ティザー広告の開始時期や販売タイミングなどは吟味されている。

 最近ではティザーサイトを作らないまでも、公道試験などでカモフラージュしたクルマを走らせることで、SNSで話題を集めようという戦略を見かけることも多い。これもティザー広告的な宣伝手法といえるだろう。なお、自動車メーカーに話を聞くと、ティザー広告で姿を発表してしまうことで、公道試験がしやすくなるという面もあるというから、このあたりは表裏一体といえるのかもしれない。

 いずれにしてもティザー広告という手法が広まりすぎたおかげで、ユーザーとしては「もう売っていると思っていた。まだ買えないの?」という問題が多発している面もある。とくにティザー期間が長くなればなるほど、その傾向は強い。ここでは、そんな焦らしすぎな国産車3台をピックアップして紹介しよう(2022年2月末時点)。

 もう売っているでしょう、と勘違いしがちな代表モデルがホンダ・ステップワゴンだろう。

 2021年12月にティザーサイトをオープン、標準車は「AIR」、カスタム仕様は「スパーダ」、さらに豪華仕様の「スパーダ・プレミアムライン」という構成も明らかとなっている。東京オートサロンや大阪オートメッセでも姿を公開しているので、発売済みと勘違いしやすいが、じつはまだ正式には発表されておらず、当然ながら価格も未公開となっている。

 ほぼ同じタイミングでティザーサイトをオープンした同カテゴリーのライバル、トヨタ・ノア/ヴォクシーがすでに販売しているのとは対照的だ。

 ちなみに、ステップワゴンについては予約を受け付けていることもあって価格情報やオプション設定などはSNSなどから漏れてきている。このあたりもメーカーとしては厳密に隠すつもりはなく、口コミマーケティングとして黙認・活用するというのが最近のトレンドだ。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了