程度の良さが特徴
じつは中古車としては狙い目で、距離にしばりがあるのでユーザーはサンデードライバーが中心。基本的にはディーラーで行っているローンなので、点検などの入庫が定められていることが多く、乗りっぱなしということはほとんどない。また、ぶつけたり、こすったりするとペナルティになってしまうことなどもあり、総じて程度がいい。
購入できる場所は意外にも広範囲に及び、イメージ的には当然メーカー直系の中古車センターが多いだろう。実際に行ってみると表示はされていないが、聞ければ教えてくれて、確かにたくさんの在庫がある。また、新車ディーラーでも「中古車あります」的な案内を見るが、これも同様だ。ただ、6年ぐらいの長期の契約のものだと走行がかさんでいることもあり、この場合はメーカー系の中古車センターでは売りにくいこともあるので、オークションに流れて一般の中古車店に置かれていたりする。
肝心の価格については残価設定ローン落ちだから安いというわけではなく、新車の生産が滞っている分、中古車価格は高騰している。実際、メーカーやディーラーの業績がそれほど落ちておらず、逆に利益が上がっている場合があるが、大量に発生する残価設定ローンが終わった中古車が高値で売れているからというが理由だったりする。
中古車として購入する側からするといいことは多いが、強制的に中古車が大量発生するシステムだけに、バランスが崩れないかは気になるところ。実際の下取り額が想定を下まわった場合、逆ざやが発生するなど、けっこう危うい面もあるのが残価設定ローンだ。