この記事をまとめると
■最近のクルマは技術の向上によりかなり錆びにくくなっている
■しかし錆びやすいシチュエーションは存在
■海沿いや温泉地では注意が必要
海沿いや温泉地では注意が必要
最近のクルマは塗料性能の向上、鋼板の錆止め技術の向上などでサビに対してかなり強くなっている。1970年前後のクルマだと、10年もすればサビが浮いてきたりしたし、1990年代でもウイークポイントとして錆びやすいところがあったりした。最近のクルマでも将来的には出てくるかもしれないが、とりあえず錆びにくいのは確かだ。
ただ、それでも錆びやすいケースがある。いくら防錆対策が向上したと言っても、鉄板になんらかの処理をして塗料を塗っただけというのは完璧ではないし、強固ではない。なにかきっかけがあれば錆びは発生する。
まずよく言われるのが海沿いだ。塩を含んだ風が当たることで錆が発生しやすくなる。ある島で聞いたところでは5年もすれば出てくるし、10年でかなりボロボロになるとのこと。また、沖縄県はどのエリアでも海が近いことから、県全体で錆びやすく、防錆処理のサービスを行っている修理工場も多い。
さらに昨今の異常気象で注意したいのが、海から離れていても塩害があるということ。強烈な台風が襲うことも増えてきたが、風に塩分が含まれていて、畑が塩害でダメになったというニュースがあったし、もちろんクルマにもダメージを与える。とにかく事後には水で洗い流すようにしたい。
そして注意なのが温泉地の近くだ。温泉の成分によるので全部がダメというわけではなくて、注意なのは硫黄系でこちらも金属を中心にダメージがある。街中に硫黄の匂いが漂っている温泉地は風情があるが、クルマが長時間さらされると腐食が発生してしまう。
季節的なところでは冬場の雪道はクルマを腐食させる原因になる。道に撒かれる融雪剤(簡単に言うと塩)が原因で、降雪地では路面にバンバン撒かれるので、それをタイヤが跳ね上げて下まわりを中心に腐食していく。とはいえ、それほど深刻にはならないだろうと思うかもしれないが、下まわりが真っ赤だったり、コーンフレークのようにサクサクになってしまったクルマを何台も見てきた。もちろんそれほど古くないクルマだけに、油断は禁物だ。