陰に埋もれているからこそ今が狙い目!
トヨタ・セリカ(7代目)
セリカというとラリーのイメージが強く、4WDターボのGT-FOURが人気の中心。そのため、4代目から6代目モデルにおいてはセリカ=GT-FOURとなっており、中古車としてもほとんどがGT-FOURとなっている。
しかし、最終型となった7代目ではカローラレビン/スプリンタートレノのライトウェイトスポーツというキャラクターも担うこととなり、エンジンの排気量は1.8リッターのみ、ターボも4WDもラインアップされないといった方向転換を実施する。
その結果、セリカ=ラリーというイメージを持っていたユーザーからは否定的な声も上がったが、純粋にライトウェイトスポーツカーとしてみれば、同クラスのインテグラタイプRに匹敵するポテンシャルを持っており、プレミア価格となったインテRに比べれば非常にお買い得な1台と言えるだろう。
ホンダ・シビックタイプR(2代目)
ホンダのレーシングテクノロジーを市販車に落とし込んだ最高峰のモデルとしてさまざまなモデルにラインアップされていたタイプR。その中でももっとも安価なモデルに設定されていたのがシビックタイプRである。しかし、今では状態が良ければ新車価格の2倍以上もザラであり、タイプRのエントリーモデルとは言えなくなってしまった。
ただ2代目のシビックタイプRは、同時期に存在していたインテグラタイプR(2代目)と比較される形で、最高出力がわずかに低く、ブレンボのブレーキも付かず、イギリスからの輸入車だったことなども相まって不人気のシビックタイプRとなってしまったのである。
そのため、高騰著しいシビックタイプRの中で、現在でも100万円を切る中古車が存在するほど。とはいえ、当然ながらRスペックのK20A型エンジンの切れ味は素晴らしく、安価でタイプRを味わうのであれば絶好の1台と言えるのだ。