この記事をまとめると
■日本政府は純ガソリン車の新規販売をゼロにするという方針を打ち出している
■ガソリンスタンドはどのように生き残っていくのか?
■6つの可能性を挙げて解説する
日本は純ガソリン車の新規販売ゼロを目指している
資源エネルギー庁によると、ガソリンスタンド数は1994年度末の6万421カ所をピークに減少が続き、2020年度末は2万9,005カ所とほぼ半減している。
そしてガソリンスタンド2867社が、コロナ禍の外出自粛などで8割ほど減収していると伝えられている。
さらに日本政府が「純ガソリン車(ディーゼル車を含む)の新規販売を2030年代半ばまでにゼロにする」という方針を打ち出したこともあり、今後のガソリンスタンドはどうなってしまうのか?
ガソリンスタンドの今後の生き残り方法を考えてみよう。
1)ガソリン以外のエネルギーステーションへの道
ガソリンの消費が減っていく中で、一番考えられるのは合成燃料や水素などの新しい燃料の販売とEVスタンドへの転換、併売。
合成燃料とは、CO2(二酸化炭素)とH2(水素)を合成して製造される液体の燃料で、“人工的な原油”とも言われている。原料となるCO2は、発電所や工場などから排出されたCO2の利用が考えられている。
また2022シーズンからはF1でも、バイオエタノール10%+化石燃料90%の「E10」という燃料が使われることが決まっている。こうしたバイオ燃料の販売もガソリンスタンドの仕事になるだろう。
2)地域密着ネットワーク
地元野菜の販売やキッチンカーを並べるような事業のほか、出光興産などは介護事業も始めていて、ガソリンスタンドに移動式の脳ドッグを持ち込むサービスまではじめている。