この記事をまとめると
■世界の「3大メーカー」をカテゴリー別に紹介
■日本のメーカーも世界を相手に大きく健闘している
■EVの分野はまだまだ成長途中ということもあり今後入れ替わる可能性もある
自動車業界の各分野で表彰台に上がるメーカーとは
北京冬季オリンピックの各競技で、金、銀、銅のメダル争いが繰り広げられたように、どんな世界でも、世界トップ3というのは別格の存在である。
では、クルマ業界で、世界トップ3について見てみよう。
まずは、自動車メーカーとしての販売台数ランキングについてだ。近年は、資本関係のあるメーカーやブランドを含めた形で表記されている。先ごろ明らかになった2021年実績では、第1位がトヨタ(日野、ダイハツ含む)で1049万5548台となった。
2020年から2021年は、新型コロナ感染症の影響で、部品のサプライチェーンが一時的に混乱し、とくに半導体不足が大きな課題となり、販売台数を落とすメーカーが多かった。だがトヨタの場合、「平素から、ティア1(一次部品メーカー)のみならず、半導体メーカーなどのティア2(二次部品メーカー)とも中長期的な観点から部品購買を細かく調整している」(トヨタ幹部)という事業体制によって、コロナ禍の影響を最小限度に食い止めることができたといえる。
次いで、ドイツのフォルクスワーゲングループ(アウディ、ポルシェ、セアト、シュコダ、ランボルギーニ、ベントレー等を含む)が888万2000台となった。
第3位には、NISSAN NEXTとして事業の再生計画を推進してきた日産を含めた、ルノー日産三菱アライアンスが768万1057台だった。新型「ローグ」(日本での次期エクストレイルの可能性)販売による北米事業の立ち直りなどが寄与した結果だ。