15年ぐらいがひとつの境目といえる
そう考えると、走行距離だけでいえば20万km程度は定期的な点検整備と、通常範囲の消耗品の交換だけでも安全圏内といえるはず。
むしろチョイ乗りがメインで、短距離&低速走行の繰り返しで、年間5000kmも走らないようなクルマほど、コンディションが悪いクルマが多いぐらいだ。
それに対し、年数はけっこう重要。クルマは樹脂パーツ、ゴム類、パッキン、シール、そして電装系から壊れてくるが、これらは走行距離よりも年数の影響が大きい。ボディの塗装や内装のヤレも年数に比例することを考えると、15年ぐらいがひとつの境目といえるだろう。
まとめると実用的にクルマを乗り潰すのなら、走行距離は20~30万kmまでOKとして、年数は自動車税の2度目の重課が待っている18年になる前に買い換えるという線が、損益分岐点と妥当だと思われる。
逆にいえば、15年以内なら仮にエンジンやミッションが逝ってもリビルド品に載せ替えればいいし、エアコンが壊れても直した方がいい!?
クルマを経済的に使い切るなら、毎日のように走らせ、最低でも1年に1万kmぐらいは走るようにして、油脂類、クーラント、タイヤ、バッテリーなどの消耗品はケチらず定期的に交換。元気にたくさん走って、15年30万kmぐらいで手放すのが、クルマも懐も一番喜ぶ乗り方といっていいだろう。