この記事をまとめると
■300万円の予算で買える中古輸入車SUVをピックアップ
■ラグジュアリー方向でも本格的クロカンでも選べる
■年式が古めなモデルが多いので、維持の面でしっかり検討する必要性がある
敷居が高そうな輸入車SUVは300万円で何が買えるのか
言わずもがな、いま自動車業界のトレンドの真ん中にいるのはクロスオーバーSUVだ。その押し出しの強いシルエット、大径タイヤをものともせずに駆動するハイパワーエンジンといったプロフィールは、SDGs的な世界観とはズレているような気もするが、自動車好きにとってはたまらない魅力を持つカテゴリーとなっている。
ましてブランド力の強い輸入車ともなれば、さらに自慢できる愛車になることは間違いない。その象徴的存在といえるのがポルシェのSUV「カイエン」だろう。さすがに現行モデルを新車で購入しようとすると「最低1000万円から」といった価格帯となってしまうが、中古車であれば庶民でも手が届くのだろうか。
調べてみると、カイエン神話をつくった初代モデルであれば300万円もあれば十分に見比べられるだけの相場となっている。もっとも、初代カイエンのデビューは2002年とそれなりに古くなっているから当然といえるが、初期型であれば100万円を切った価格で見つけることができるのだ。300万円前後の予算で探せば、2008年あたりから後ろの、熟成された後期型を手に入れることができる。
カイエンはポルシェ911のSUV版というイメージのスタイリングなのが特徴だが、911自体が正常進化を続けているせいもあって、初代であっても年式のわりにはデザインが古臭くなっていないのもカイエンの魅力だ。ただし、車両価格は手頃になっていてもメンテナンスにかかる費用は立派にポルシェであるし、エンジン排気量も大きい(最大4.8リッターもある)上に、13年超価の増税対象ともなれば、自動車税の支払いで四苦八苦するかもしれない。