オラオラ顔は販売台数もオラオラ状態! 男が惚れる「イカツ系イケメン」車は2022年も増加中だった (2/2ページ)

新型ノア&ヴォクシーは大胆イメチェン

 トヨタ・ヴォクシーも最新のイカツ系イケメン顔だろう。写真で見るとその繊細でもあるデザインが伝わりにくいのだが、実車を見ると、かなり凝ったラウンディッシュな薄型アッパーと分厚くスクエアなロア部を組み合わせ、コントラストの強い立体造形と個性的なグラフィックが与えられたデザインが際立つ。

 それをシルバーのトリムが下から取り囲んでいるあたりも、洗練されたイカツさを演出。先代の延長線にあるノアの押し出し感ある顔に対して、より新しさを感じさせるのもヴォクシーのほうではないか。先代以上にヴォクシー人気が高まることは必至だろう。

 トヨタ系のSUVでは、新型レクサスLXの顔もかなりの迫力、押し出し感満点。とにかくグリルが巨大。ランクルの落ち着いた顔つきとは別物の、イカツ系エリートイケメン顔となっている。

 ちなみに、軽自動車でもイカツ系イケメン顔を持つクルマがある。その筆頭が、やはり三菱のダイナミックシールドを用いたekクロス、ekクロススペース。白いナンバープレートを付けていると、マジで軽自動車には見えない迫力がある顔つきだ。

 スズキ・スペーシアは、標準車こそほんわりとした優しい顔つきだが、2021年12月のマイナーチェンジ以降のスペーシア・カスタムの顔つきはちょっと前のアルファードを思わせるデザイン。小顔なイカツ系のイケメン顔に進化していると言っていい。

 ノア&ヴォクシーの兄弟車がそうであるように、クルマはその顔つきで売れ行きが左右されることもある。ショールームでクルマを見る時、オーナーになってクルマに近づいていく時も、ほとんどが正面からクルマに近づいて行くに違いなく、やはりクルマの商品力は、顔が決め手になる場合も多いはず。そこが、男が惚れるような(女が惚れ込むような)デザインであれば、愛車候補としてリストアップされやすいということだろう。

 人気絶頂のアルファード、ヴォクシーはもちろん、想定以上の受注が入っているというアウトランダーもしかり、である。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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