若者はクルマに「興味がない」わけじゃない! 一周回ってセダンやMTが新鮮という声も (1/2ページ)

この記事をまとめると

■若者のクルマ離れが進んでいると言われて久しい

■しかし若者の目にMTやセダンが新鮮に映っているケースもあるようだ

■地域によっても趣味嗜好が異なる

都内とクルマ移動が基本の地域とでは状況が異なる

 筆者には甥っ子(いずれも男子)が3人いるのだが、ここ数年相次いで四輪車の免許取得可能年齢となった。末席とはいえ、自動車メディアの世界に身を置く筆者としては、“若者のクルマ離れ”などが注目されていることもあり、クルマに触れ合う若者を増やす一助となればとも考え、免許取得費用の半額ほどをそれぞれ負担している(3人目はこれから)。いまどきの教習所は入所時に卒業までのスケジュールが決められており、よほどのことがない限りはほぼ予定通り卒業、つまり免許が取得できるようなのだが、金銭的負担はかなりのものとなっている。

 その3人の甥っ子のうち、1名が自発的にMTで免許を取得したいとして実際に取得し、これから教習所に通う1名もMTで免許を取得したいと言っている。これから通う予定の甥っ子いわく、友人が運転免許を持っており、自宅にある古いMTの軽自動車に同乗したことがあると言う。その時、友人がエンストしたりしても、ガチャガチャとシフト操作をする様子を見て興味を覚えたとのことだ。

 AT限定免許というものがなかったころに運転免許を取得した筆者のような世代では、いまでこそ運転することがほとんどなくなったとはいえ、MTの存在を特別視することはないが、自動変速機全盛のいま、若者世代には新鮮に映るようだ。「いまどき、新車のトラックやバスでも2ペダルが当たり前だから、MTで免許をとる実用性は薄い」と伝えても、MTで免許を取りたいといわれた。甥っ子たちは、筆者のような“クルマオタク”ではないし、競技としてクルマを運転するというわけでもない。それでもMTになんとなく興味を示しているのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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