ヤリスがN-BOXを引き離して圧巻の2連覇! 「トヨタ一強」が鮮明になった2021年の年間新車販売の中身 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2021暦年での年間新車販売台数のトップは2年連続でヤリスだった

■ヤリスは年間を通してヤリスクロスが計上され、フリート販売でも安定して売れた

■年間販売台数のトップ10にトヨタが5台入り「トヨタ一強」が続いている

2021年も年間新車販売台数のトップはヤリス

 2021年12月単月における、車名(通称名)別販売ランキングが、登録車は自販連(日本自動車販売協会連合会)、軽自動車は全軽自協(全国軽自動車協会連合会)よりそれぞれ発表されるとともに、2021年暦年締めでの年間新車販売台数ランキングも発表された。

 2021年にもっとも売れたモデルはトヨタ ヤリスで21万2927台となった。自販連統計におけるヤリスには、2020年8月にデビューした派生モデルであるヤリスクロスも合算されており、2021暦年締めでは、年間を通じてフルカウントで合算された初めての年となっている。

 ヤリスの月販目標台数は7800台、ヤリスクロスの月販目標台数は4100台となっているので、シリーズ全体での月販目標台数は1万1900台となる。2021暦年締めでのヤリスシリーズの月販平均台数は約1万7743台なので、月販目標台数を上まわる結果となっている。

 サプライチェーンの世界的な混乱により、生産遅延が相次いだ9月以降を含む年後半(7~12月)に限ってみても、月販平均台数は約1万5635台となっており、年間を通じて販売トップとならなかったのは6月と11月のみ、そして月販台数で1万台割れした月がなかったという、軽自動車でもできなかった量産体制を、この困難な時期でも維持できたのが年間販売トップの大きな要因といえるだろう。

 一方、販売トップの常連であったN-BOXは、各単月でのヤリスとの台数差が積み上がるなか、10月は1万台を割り込んでしまった。さらに12月には一部改良を行っており、モデル端境期ということもあって、追い込み月であった11月と12月もN-BOXとしては勢いの足りない印象の強い結果となったのが敗因として分析できるだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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