海外にはショーファーカーでないと入れてもらえない場所も
そのスタイルを踏襲しているのでショーファーカーで、前席と後席はある程度隔てられているし、装備的にも後席重視だったりする。たとえばエアコンはもちろんのこと、テレビを別途操作できたり、リクライニングやマッサージ機能が後席では充実している一方、前席の装備は最低限のものだったりする。隔てられていることに加え、こういった部分すべてを含めたうえで、ショーファーカーとなる。
ただ隔てられているだけだとタクシーもショーファーカーになってしまうが、これもまたそんなことはない。ただ、お金を取って客を運ぶという点ではショーファーカー的な要素がタクシーにもあるとも言えなくはないだろうが。
もちろん誰でも乗れるものではなく、ショーファーカーの後席に乗れるのはVIPのみ。階級意識がほぼない日本人にはピンと来ないかもしれないが、ヨーロッパではホテルやブランドの本店など、ショーファーカーで乗り付けないと入れてくれないところもあったりする。
もともとはサルーンがメイン車種だったのが、最近ではアルファードもショーファーカー的な使われ方をするし、変わり種ではボルボのXC90にもショーファーカー的なグレードであるエクセレントがあったりする。馬車から派生したことを考えると、サルーンでなくてもいいとも言える。