この記事をまとめると
■ショーファーカーと呼ばれるモデルがある
■意味としては運転手付きのクルマ
■日本車だとセンチュリーが代表格
日本車ではセンチュリーが代表格
日本ではあまり馴染みがないというか、庶民には縁がないというか。クルマの分類にはいくつかあって、そのなかのひとつがドライバーズカーとショーファーカーだ。意味としては、前者は自分で運転するクルマで、後者は運転手付きのクルマということになる。ショーファーとはフランス語で「お抱え運転手」のことで、ショーファードリブンと呼ぶこともあり、この場合はお抱え運転手が運転ということになる。
では自分で運転するクルマとショーファーカーの違いはどこにあるのかというと、単純に自分で運転するかしないかの違いではない。もしそうだとしたら、カローラの後ろに乗って運転してもらえればショーファーカーということになってしまう。日本車だとセンチュリーが代表格で、レクサスのLSも含まれるかなといったところ。海外では文句なしにロールスロイスだろう。ファントムをオーナー自ら運転することはない。もしいたとしてもクルマとしてはショーファーカーだ。
ショーファーカーのルーツは欧州の馬車にある。乗り合い馬車、つまり現在のバスのようなものもあったが、基本的には貴族が移動するときに使うもので、特徴としては馬車を操る御者と貴族は別ということがある。場合によっては御者は車外に乗っていたし、少なくてもメインであるキャビンとは隔てられていた。現在も皇族のパレードで馬車が使われることがあるが、御者ともどもみんな同じところに乗っていることはない。