ボディタイプや安全装備も充実
デュカトのラインアップと多用途性は業界のベンチマーク的存在で、これまでフィアットの工場から出荷されたバリエーションの数は1万を超える圧倒的な信頼性の高さが自慢のひとつ。
2022年モデルのデュカトとして、以下3種類のバンが日本に導入される。
*以下、本文中の数値はすべて欧州仕様参考値
• L2H2:全長5413mm、全幅2050mm、全高2524mm、ホイールベース3450mm、室内スペース11.5㎥
• L3H2:全長5998mm、全幅2050mm、全高2524mm、ホイールベース4035mm、室内スペース13㎥
• L3H3:全長5998mm、全幅2050mm、全高2764mm、ホイールベース4035mm、室内スペース15㎥
標準、そのロングホイールベース版、ロングホイールベースに加えてさらにハイルーフ仕様となる3バリエーションとなる。L2H2およびL3H2の室内高は1932mm、L3H3の室内高は2172mmだ。3つのモデルともに、レジャー用レイアウト、商用利用のための効率的ウォークスルーレイアウトの両方に対応しているのが嬉しい。
最大積載重量は、L2H2(ホイールベース:3450mm)が1645kg、L3H2およびL3H3(ホイールベース:4035mm)が1540kgを誇る。広い開口部を備えたスライディングサイドドアと横開きのリヤドアにより、荷物の積み下ろしも容易だ。
キャビンは、商用車ならではの使い勝手に優れた機能やレイアウトとなっており、電動パーキングブレーキによってすっきりとしたキャビンとなっている。もちろん、充電関係も充実しており、スマートフォンをワイヤレス充電可能な充電コンパートメント、ふたつのUSB-Aポート、USB-Cに加え、電源コンセントも設置される。
シートはキャンプや商用の両方を念頭に設計されており、180度回転させることができるため、車両後方へもアクセスしやすい設計となる。また、完全に後方を向いた状態からは、前後にスライドさせることができるため、キャンピングカーとしての使用時には、テーブルとの距離を調整することも可能だ。
フルデジタル化された運転席は、10.1インチ・タッチスクリーンを備えた新しいUconnectインターフェイス、ナビゲーションシステム、Apple CarPlay/Android Autoなども用意。
日本に導入される2022年モデルのデュカトは、最高出力180馬力、最大トルク450Nmを発生するMULTIJET3ディーゼルエンジンを搭載し、ミッションは9速ATを採用する。
商用車ベースではあるが、自動ブレーキやクルーズコントロールなど、安全装備も充実しているところも侮れない。
導入の希望が高かったフィアットのデュカト。キャンピングカー市場をより盛り上げてくれる1台に違いない。