コンプリートカー中心の販売で価格は約1億円から!
日本では3年前より、それまでの輸入代理店からドイツ本社と資本をもち合うノビテック・ジャパンが正式に立ち上がった。それまではボルトオン・パーツをオーナー車両に取り付けていたが、現在はコンプリートキットを日本で組み上げるカタチで、コンプリートカー販売に軸足を移しつつある。ベース車両は顧客が用意することも、ノビテック・ジャパンから入手することも、どちらもありうるそうだ。
かくしてコンスタントに年間20台以上が納車されているという。当然、その完成度は高く、たとえば世界限定15台というF8 N-Largoは、エンジンはノビテック・パワーステージ2と呼ばれるECUやエキゾーストセッティングの変更で、ノーマルの720馬力から812馬力にまで出力が向上。0-100km/hは2.6秒、最高速は340km/h以上に向上している。ボディワークも、+12mmほどワイドなフルカーボンフェンダーが与えられているが、空力に大きく影響するドアミラーステーも大きく異なる。気になる車両価格は9980万円なので、ほぼ1億円と思って間違いない。
マクラーレン720SスパイダーN-Largoは7900万円と発表されており、コンプリートカーでおおよそ1億円~という感覚だ。
それにしても気になるのは、どんな人が乗っているか? スタッフによれば「うーん、お仕事はまちまちですね。高所得者であることは間違いないです。30台も40台も乗り継いできた方が最後にたどり着いた、あるいは30台ぐらいもっている方が究極の1台として買われていく、そんな雰囲気です。サーキットにもち込むより、公道で楽しまれている方が多いですね」とのこと。
もはやスーパーカーを超えるほどスーパーなチューンドスーパーカーに、実際にアクセスできる人は多くはないにせよ、乗れば確実にハマる凄味と説得力。何となく合点がいくのではないか。