減少の理由には電子制御式シフトの普及が考えられる
当時のバスのシフトレバーは床から伸びるロングストロークタイプだったのだが、やはりメーカーなどによりゴム製シフトブーツの形状(蛇腹の有無など)が異なり、路線バスに乗る時にはそれを見るのも大好きだった。
パブリカスターレットの次のマイカーとなった、1981年式丸い四ツ目ヘッドライトの4代目カローラ セダン1500GLはお買い得グレードであり、よく売れていた。最上級のSEやGTのようなアームレスト付きではなかったものの、とりあえずフルコンソールボックスとなり、4速MTだったのだがベージュの合成皮革製(というよりはビニール製?)シフトブーツとなっていた。その後の我が家の愛車となった、6代目、7代目カローラセダン SEリミテッドでも、当時ではすでにAT比率がかなり高まっていたのだが、あえて父親の強い希望で5速MTを選ぶと、フルコンソールボックスであったのだが、ゴム製蛇腹タイプのシフトブーツとなり、なんだかうれしかったのを覚えている。
しかし、最近のトレンドを見ると筆者の密かな楽しみであるシフトブーツの存在も風前の灯火となってきているようだ。電子制御式シフト(スイッチ)が普及してきたからである。日本車ではまだまだ、ATセレクターでも機械式のレバーと呼べるものが多いが、欧米など海外ブランドではシフトレバーと呼べるようなものは加速度的になくなろうとしている。バスですらすっかり2ペダル化が進んでおり、路線バスでもボタン式のセレクターがメインとなってきている。
オタクおじさんの戯言になってしまうのかもしれないが、さびしい限りである。