建物付近は屋根に積もった雪が落ちてくる可能性も
サイドブレーキ(パーキングブレーキ)を下ろす
クルマを駐車するときに使用するサイドブレーキ(パーキングブレーキ)だが、こちらも凍結してしまう恐れがあるため、サイドブレーキを使わずにAT車などではPレンジに、MT車では1速やリバースにギヤを入れた状態で停車するというのが一般的だ。
これは、昔ながらワイヤー式のサイドブレーキ車の場合、サイドブレーキをかけた状態でワイヤーが凍結してしまうと、手元のレバーで解除してもワイヤーは凍り付いたままで実際にはサイドブレーキが解除されていない、という状態が起こるのを防ぐためとなっている。
また電動パーキングブレーキでもワイヤー式を採用している車種や、パーキングブレーキの機構そのものが凍結してしまう可能性もあるため、電動パーキングブレーキだから安心ということではないので注意したい。
建物に近いところには駐車しない
契約している駐車場の問題もあるため、全員が実施できるわけではないが、たとえば出先のホテルの駐車場などを使う場合、建物から近いところには駐車しないというのも大切だ。なぜかというと、屋根に積もった雪が落ちてきたり、軒先にできた氷柱が落ちてきたりする可能性があるから。
フカフカの新雪であれば、クルマへのダメージもそこまでではないが、カチカチに凍ったような雪であったり、氷柱が落ちてくればそれは落石に遭うのと同じで、ルーフは簡単に凹んでしまうだろう。
そのため、出先でクルマを停める際は、近くの建物の屋根の状態をチェックし、落雪がおきそうな場所には駐車しないという防衛手段が必要となるワケなのだ。