オートバックスでも手に入る意識高い系カーケア用品
定番アイテムはやはり原点といえる「スパシャン」、つまり光沢コーティング剤だが、洗って流すだけのシンプルさが支持されているという。バリエーションも多く、星をモチーフとしたグラフィックの化粧箱の通常版とは別に、初回限定版でBucca44というアーティストとコラボしたパッケージを先行リリースしている。
ほかにも、まるでクラフト系のラベルが際立つ「トラシャン」といったトラック用コーティング剤もある。週に何回か洗車するプロのトラッカーの特性上、乗用車より洗浄機能をもたせて持続性は短めだが、洗浄もコートも一発で済む。乗用車用とは求められるセッティングが違うのだとか。
気になる内容量と強気に見える価格設定だが、少しづつマイナーチェンジを重ねていて、光沢、ツヤ、水弾き、肌触り。静電気を抑える効果が、徐々に加わっている。つまり年々改良されているという。元より高級車向けでユーザー満足度の高いアイテムであり、車のサイズにもよるが1本でざっと10~15回は使える容量。1回洗車あたりのコストに均してみれば、ユーザーも10数台以上を所有しているような人が少なくなく、むしろクオリティに対して安いと好評なのだとか。
それにしても高級車を何台も所有するような人が、自分で洗車をするか? という疑問はある。スパシャンのスタッフによれば、分かりやすく結果や違いが出るだけに、一度やるとハマる人が続出で、これまで洗車なんか人任せにしていた人ほどハマる、のだそう。
いまやスパシャンはドイツや英国、台湾にも輸出されている。コーティング材を縁に、英国の「エンジェルワックス」の日本における輸入代理店をも務めるそうで、今や複数ブランドで総合カーケア用品を扱っている。
「だって私が乗るんだから。」というコピーも、妙に頭に残る出来ばえで、me(みー)イズム&meマーケティングの時流を見事に捉えている。
いまや全国のオートバックスそして特約ディーラーでも販売されており、意識の高いカーケケ・アイテムとして、スパシャンの名は覚えておいて損はない。