新型ノア&ヴォクシーの納期がすでにヤバい! 年内納車がムリな可能性もある「37J問題」とは (2/2ページ)

注文が遅れれば遅れるほどさらに納期は長くなる

 ノアとヴォクシーでは、話を聞いたディーラーではヴォクシーのほうが売れているようで、今後はノアより納期がかかるかもしれないと語ってくれた。ほかのトヨタ系ディーラーでは、「ヴォクシーの顔つきはエグすぎる」ということで、ノアのほうが売れ行きは良いとの話も聞いており、地域差や営業所周辺の状況によってどちらに力を入れるかに差が出ているようである。

 ショールームでカタログをもらったのだが、ヴォクシーの表紙をセールススタッフが指を差しながら、「ポジションランプとヘッドランプが独立していてかっこいいですよね。でもこのヘッドランプはオプションになるから気をつけてくださいね」と説明してくれた。

 確かにカタログ巻末にある装備一覧表を見ると、プロジェクター式LEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプはセットオプションになっている。しかも、上級グレードのS-Zしか選ぶことができない。標準仕様となるリフレクター式LEDヘッドランプでは、カタログの表紙のようなギラギラ感が薄れて中途半端なイメージを抱いてしまう。しかも、S-Zしかオプション選択できないことから、「事実上のモノ(単一)グレード」とするセールススタッフもいた。

「TVを見られるようにすると、CD・DVDデッキが同時装着となってしまいます。とにかくセットオプションが多いので、我々もそれをマスターするのに時間がかかりました。たとえば表紙を見て『これください』といわれても、かっこいいヘッドランプをオプションとして計上しないと装着されてきません。『オプション選びが楽しい』と言われるお客様もいらっしゃいますが、逆に煩わしいと感じたり、実際ご納車する時に『着いていると思った装備がない』とトラブルになることもあります」と、オプションの多さにてこずっている様子であった。

 また、これはセールススタッフの私見となるようだが、「サンルーフは欲しかったですね。屋根が重くなるのを嫌がったのかもしれません。最近のトヨタ車は走行性能重視のように感じますので仕方ないのかもしれません」と話してくれた。

 アルファードでは、サンルーフをオプション装着すると、オプション分加算した金額以上にリセールバリューがアップするとされ、ディーラーによっては見込み発注する時にサンルーフを必ず装着するところもあると聞く。

「注文を延ばせば延ばすほど、納期は遅くなります。早めにご注文いただくのが賢明です」と、帰り際に声をかけてくれた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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