ギリギリ2021事業年度内に間に合う車種の値引き拡大に期待
スズキとダイハツのブランド別での販売台数競争は、軽自動車総台数ではハイゼット系が貢献しているようだが、軽四輪貨物だけでなく軽四輪乗用車でもダイハツがトップとなっている。人気がどうのというよりは、どちらの納期遅延がより深刻なのかといったところが大きな影響を与えているといっていいだろう。
登録車では2021年末当時に年明け(2022年)からの復調をトヨタはアピールしていたが、小型車は前年比104.3%(乗用車)と健闘したものの、普通車が72.2%(乗用車)となったため、全体で85.1%(乗用車)となっている。
2022年1月13日に発売となった新型ノア&ヴォクシーは、すでに納車待ちは最長で2022年10月ぐらいまで見えてきている。トヨタだけではないが、当分は納期遅延に振りまわされる日々が続きそうだ。
三菱が乗用車全体で前年比135.8%となっている。これは、2021年末に改良を行ったエクリプスクロスや、同じく2021年末に発売した新型アウトランダーの生産が本格的に立ち上がったことが影響しているようである。
事実上の、事業年度末決算セールがスタートしていた1月だが、芳しくない結果に終わってしまったので、今後は売れ筋モデルで納期が短めな日産を中心に、ギリギリ2021事業年度内(3月末まで)に間に合う車種については、値引きの拡大がかなり期待できる。
さらに、下取り車が不足傾向になるので、中古車市場でも良品ほどタマ(在庫)不足傾向は強く、下取り相場も良好といえるので、買い時とはいえるが、事業年度内登録や納車をクリアするモデルは限定的となっている。