新型ノアヴォクが絶好調のトヨタもマイナス! 三菱だけは大幅プラス! コロナ禍に振り回される2022年1月の新車販売 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2022年1月の新車販売台数は前年同月比マイナスで着地

■軽四輪乗用車ではN-BOXのマイナーチェンジでホンダが前年同月比103.9%を達成

■新型ノア&ヴォクシーを発売したトヨタだったが前年同月比で85.1%に沈んだ

納期遅延の改善傾向は一向に見えてこない

 2021年末には、2022年に入ると工場稼働率を100%や120%にまで回復させるというメーカーもあったのだが、それは新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染拡大で夢と消えたようだ。2022年1月の新車販売台数は、自販連(日本自動車販売協会連合会)統計による、登録乗用車が18万1926台(前年比87.3%)、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)統計による軽四輪乗用車台数が9万519台(前年比77.9%)という結果となった。

 現場のセールススタッフによると、「私個人としては、2022年1月に新規登録して納車することができた車両は多かったですが、それはたまたまということで、全体的には目立った納期の改善傾向は見えておりません」と話してくれた。

 サプライチェーンの混乱による部品供給の滞りに加え、感染力の高いオミクロン株の感染拡大により、部品メーカー、完成車メーカーともに生産ラインで働く従業員がオミクロン株に感染したり、濃厚接触者になるなどして出勤することができなくなるケースが多発し、生産ラインの稼働が維持できないことで、生産ラインの停止が増えたことなどもあり、本稿執筆時点では事態はより深刻化してきているようにも見える。

 前出のセールススタッフは、「おおまかであっても、『納期は●カ月後になりそうです』ともいえない状況になってきております。『ハイブリッドより、ガソリン車のほうが納車は早そうです』くらいしかご案内することはできません」とのことであった。

 一部では本稿執筆時点ですでにオミクロン株の感染拡大はピークアウトが見えつつあるとの情報もあるが、新車販売現場はなかなか先が見えない状況が続いている。

 軽四輪乗用車では、ホンダが前年同月比で103.9%となっている。これは、2021年末にマイナーチェンジを実施したN-BOXの改良後モデルの生産が本格的に立ち上がったことがあるようだ。ホンダの新車販売全体を見ても、”N-BOX一本足打法”といえるほど、N-BOX依存度の高さが顕著となっており、”軽販売ナンバー1″と明るく受け止めるよりも、「このままで大丈夫なのか」と筆者は思うほど、その依存度は顕著となっている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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