この記事をまとめると
■LMはレクサスのラグジュアリーミニバン
■中国や東南アジアで販売されている
■車両の詳細を詳しく解説する
国内販売されていないのに注目度が高いラグジュアリーミニバン
“レクサスLM”と聞いて、「はて、そんなクルマあったかなぁ…」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
それもそのはず、同車は2022年1月までに国内販売はされておらず、中国や東南アジアで販売されるラグジュアリーミニバンだからです。
日本で販売されていないクルマのため情報は限られたものになりますが、レクサスブランドで販売されているラグジュアリーミニバンがどういうクルマかをお伝えします。
■レクサス初のミニバン『LM』とは
2019年4月に開催された上海国際自動車工業展覧会(上海モーターショー)でワールドプレミアされたレクサスLMは、2020年2月より中国での販売をスタート。その後、アジア地域での販売を開始していきました。
レクサスで販売される車両であり、車名に同ブランドのフラッグシップモデルに名付けられる“L”が入っていることからわかるように、最上級ミニバンとして販売されるレクサスLMの価格は116万6000元(約2097万円)からと超プレミア価格!
国内で販売されているアルファードの最上級仕様“HYBRID Executive Lounge S”の価格が775万2000円であることからも、レクサスLMの価格がスペシャルなことがわかるでしょう。
そのレクサスLMですが、エクステリアデザインを見てわかるように、アルファードをベースに開発されました。
ただし国内で販売されているアルファードとは違い3列シートの7名乗りに加え、2列シートの4名乗りのVIP仕様がラインナップされています。
レクサスLMとアルファードとの違い
レクサスLMがアルファードをベースに開発されたことをお伝えしましたが、外観や内装で異なる部分も多く見られます。
・エクステリア
見た目でいうとベースのアルファードと大きく違うのがフロントグリルであることは言うまでもないでしょう。レクサスブランドの象徴である“スピンドルグリル”を備えたフロントマスクは開口部が巨大にもかかわらず、オラついてるわけでもなく意外と悪くないなと思ってしまうのは筆者だけではないはず。
事実、アルファードをLM風のフェイスにカスタムするキットが人気を集めているようです。
またフロントだけでなく、L字型基調のリアコンビネーションランプの形状もアルファードとは異なります。メッキを施されたパーツがアルファードよりも多く用いられているのも、レクサスブランドで販売されるミニバンであることを誇っているよう。
メッキされたパーツといえばスライドドア上部のウインドウ部にもレクサスLM独自の加飾が施されています。派手好きのユーザーが多い中国がメイン市場となりますが、上品なメッキ使いで洗練されたイメージを備えているのも特徴といえるでしょう。
・インテリア
インテリアもアルファードをベースに開発されていますが、2000万円以上のミニバンらしくインパネやシートなどに配されるパーツの素材を変更するなどで質感が高められています。
また先程もお伝えしたように国内ではすでに生産が終了となったトヨタモデリスタが販売していたVIP仕様“Royal Lounge”と同じ4名乗りが用意されているのもアルファードとの違いといえます。
その4名乗り仕様ですが、1列目と2列目との間に大型ディスプレイ(26インチ)が配されるなど、パーテーションで仕切られているのが大きな特徴といえるでしょう。
ショーファーカーとして活用されることを想定しているための独自設計ですが、小型の冷蔵庫やハイエンドサウンド・システムも装備。左右独立式の2列目シートは当然のようにオットマン機能が備わるだけではなくマッサージ機能も装備されました。
ただ、3列シートの7名乗り仕様についてはベースとなるアルファードの最上級グレードと大きな違いは見られません。
・パワーユニット
内外装とは違い、パワーユニットはアルファードと違いはありません。
ただ、デビュー時に用意されたのはハイブリッド仕様のみでした。2AR-FXE型2.5L直4エンジンに2つのモーターを組み合わせシステム出力197psのハイブリッドユニット搭載のアルファードはモーターアシストによる伸びやかな加速に定評あり。2tを軽く超えているレクサスLMをスムーズに走らせているはずです。
デビュー後、ハイスペックモデルとして追加された3.5LV6エンジン仕様もアルファードと同じパワーユニットを搭載しています。
ハイブリッド仕様と比べ大排気量エンジンらしい力強さと図太いトルクを誇る2GR-FKS型3.5LV6エンジンに8速ATを組み合わせたパワーユニットはスムーズかつ豪快にエンジンが回ると好評で、中国やアジアのお金持ちにも満足感を与えることは間違いないと思われます。