スカイラインGT-Rと同じエンジンを搭載したホモロゲモデル
そのエンジンこそが、伝説の「S20」型。すなわちスカイラインGT-Rに搭載されていたものとまったく同じエンジンをフェアレディZに積んだのが「Z432」というわけだ。
160馬力というエンジンスペックもスカイラインGT-R同様で、スカイラインと比べると、いかにも空力特性のよさそうなフェアレディZのほうがサーキットでは速いはず、というのがファンの見立てだった。
そのZ432のレーシングバージョンといえるのが、今回のメインテーマである「Z432R」だ。そのポイントは軽量化で、エンジンフードや空力パーツをFRPとしたほか、窓ガラスも一部がアクリル製に置換されるなど、徹底して戦闘力が高められている。
そしてRであることの識別ポイントが黒く塗られたエンジンフードであり、それこそが「FAIRLADY Z CUSTOMIZED PROTO」がオマージュしたポイントといえる。
なおZ432Rは軽量化のためにボディ鉄板までも薄板を使用するなどしていたという。果たして新型フェアレディZにおいても、カーボンパーツなどを多用したライトウエイトバージョンを用意するのかどうか。東京オートサロンでこれだけの評価を受けたわけだから、こうしたコンセプトのスペシャルモデルが登場する可能性も高まったといえそうだ。