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「なんでこんなに違う?」というぐらい値段はピンキリ! 迷いまくりのエンジンオイルの選び方 (2/2ページ)

「なんでこんなに違う?」というぐらい値段はピンキリ! 迷いまくりのエンジンオイルの選び方

この記事をまとめると

■エンジンを動かすうえでエンジンオイルは欠かせない

■エンジンオイルには化学合成油、鉱物油、部分合成油の3種類がある

■さまざまな規格や粘度などがあり、適したものを入れる必要がある

頻繁に交換しないために存在を忘れられがちなエンジンオイル

 エンジンを快適に、また有効に使う上で欠かせないのが、エンジンオイルだ。一方で、燃料のように頻繁に補給することがないため、いつオイル交換したか忘れられがちな存在でもある。

 いざ、オイル交換をしようというとき、迷うのが値段だ。同じ粘度表示でも価格に大きな差がある。

 エンジンオイルは、基本となるベースオイルと添加剤から成り立っている。ベースオイルには、化学合成油、鉱物油、そして部分合成油の3種類がある。昔馴染みなのは、鉱物油だ。ガソリンエンジンが生まれたときから使われてきた長い歴史がある。

 いずれのベースオイルも、元となる原料は石油だ。これを精製してつくられたのが鉱物油である。同じく石油を基にするが、不純物などを取り除く手間を掛けたのが化学合成油だ。温度差に強く、劣化しにくいので長持ちするといえる。部分合成油は、鉱物油と化学合成油の中間といえるもので、鉱物油の劣化や、低温でのエンジン始動性などを改善している。

 そのうえで、エンジンオイルの区分表示の最初に書かれているアルファベット2文字は、SAからSPまで、Sのあとのアルファベットが進むにつれ、オイルの性能がより改善されていることを示す。

 SAは基本となるオイルで、添加剤を含まないことを示す。これに添加剤を加えることで、幅広い用途に適応させていけるようになり、SB、SC、SDというように進化し、酸化を防止したり、錆止め効果があったり、動弁系の保護性能があったりというように、効用が増えていく。当然、それにしたがって価格も上昇していくことになる。

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