うっかりミスは取り返しのつかないことに!?
では、続いて最悪のドライブデート。Sさんは子供の頃から星を見るのが好きで、知人に誘われて天体観測サークルが主催する会に参加するようになり、そこで出会った彼といつしか2人でいろんな場所へ星を見に行くようになったそう。天体観測歴が長い彼の愛車には、いろんな道具が常備されていて、春夏秋冬いつでも星を楽しめるようになっていたので、あまり他の人が行かないような山奥などにも、だんだんと2人で行くようになっていったそうです。そしてある冬の初めにも、長野県のとある山の頂上付近までドライブで出かけて行った2人。手前の駐車場をベースにして、そこからは徒歩でさらに上にのぼり、天体観測をする予定でした。まずはどのあたりで観測するかを見定めようと、荷物は車内に置いたままで山を登っていき、だいたいの場所を決めて戻ってきたのですが、そこで彼が信じられない発言を。「クルマの鍵がない」と言うではないですか。
ポケットに入れたはずの鍵が、どこを探してもない、どこかで落としたかもしれないと……。お財布も携帯も暖をとる道具も何もかも、クルマの中です。これは絶対に見つけないと大変なことになると、2人は懐中電灯を頼りに、今きた道を戻りながら探したのですが、2往復しても鍵は見つかりません。山の上の気温はかなり冷え込んできて、疲れも溜まりはじめ、だんだん2人ともイライラしてしまい、彼女に手を貸したりしたからその時に落としたんだとか、なんでチャック付きのポケットに入れておかなかったのか、などと相手を責めて大ゲンカに。でもこのままでは命に関わるので、仕方なく歩いて山のふもとまでおり、見つけた民宿で事情を話して朝まで泊めてもらったのだそう。明るくなってから、民宿の人たちの応援もあって無事に鍵は見つかったそうですが、彼女は彼の元へ戻ることはなかったそうです。
何度もドライブしていると、たまにあるんですよね、うっかり鍵をなくしてしまうということが。また、成田空港でどこに停めたのかを忘れてしまい、2時間も探し回ってせっかく楽しかった海外旅行が最後に台無しになった、なんて体験談もありました。こういうトラブル発生時にこそ、お互いの本性が見えてしまうものです。どう対処するか、どこまで相手を思いやれるかで、この最悪のドライブデートは回避できたかもしれないですよね。
ということで、まさに天国と地獄。ドライブデートの結末次第で、人生まで変わってしまうかもしれないと感じさせてくれる体験談をご紹介しました。みなさん、せっかく愛車があるならクルマでしかできないサプライズを計画してみるのもアリじゃないでしょうか。そしてくれぐれも、鍵をなくさないようにドライブデートを楽しんでくださいね。