「死ぬまでに一度は乗りたいクルマは何ですか?」 女性ジャーナリストはスーパーカーと軽商用車が夢だった

この記事をまとめると

■ライター陣に「死ぬまでに一度は乗りたいクルマ」を聞く本連載

■今回はまるも亜希子さん

■まったく異なる2台のクルマが挙げられた

「Barまるも」仕様にカスタムしたいクルマとは!?

 まったく違った方向性で夢見ている、死ぬまでに一度は乗っておきたいクルマが2台あります。1台はお金さえ用意できれば乗れそうな夢のクルマ。でも、もう1台はお金だけでは夢が叶わないクルマです。

 そもそも私のカーライフはひょんなことから手に入れた、オンボロの70年代VWビートルからスタートしました。スイッチやハンドルやフェンダーまで着せ替えたり、ビートルだけが集まるツーリングやスワップミートと呼ばれるイベントに参加したりするうちに、ちょっと特殊なクルマの世界を知ってしまったからこそ、今こうしてこんな仕事をしているのかもしれません。その後、フィアット124スパイダー、フォード・マスタング、ポルシェ968、ホンダCR-Zと乗り継いだ愛車に共通しているのが、2ドアで2+2シーターだということ。スポーティすぎず、ほどよく優雅で、でもあまり無駄なものがなくフットワークがいいという、このパッケージが大好きなんです。

 今は、子育て真っ最中なので少しお休みしていますが、やっぱりまたいつか、2+2シーターに戻りたい。そこで、どうせならそのパッケージの頂点とも言えるクルマに一度は乗ってみたいなという夢が膨らむわけです。名車はいろいろあるなかで、いちばんの憧れはアストンマーティンDBS スーパーレッジェーラ。

 引き締まった美しいスタイリングのカーボンボディに、華美すぎないけど贅沢で、走ることを最優先しているインテリア。5.2リッターのV12ツインターボを搭載するFRという、ヨダレもののパワートレイン。オプションのBang&Olufsenサウンドシステムが装着されていたら、なお最高。お値段は中古で約3500万円前後と、まるで走る不動産状態ですが……。いつか夢が叶いますように。

 そしてもう1台は、「死ぬまでに一度やってみたいこと」を叶える相棒として欲しいクルマです。それは、古巣の『ティーポ』編集部時代に何度となく体験した、日本一周キャラバン。あれが本当に楽しかったんですよね。それを今度は、ホンダN-VANを「Barまるも」仕様にカスタムして、のんびりとあちこちの街を回りながら、いろんな人や景色と出逢いつつ、旅して行けたらいいなぁと夢見ているのです。

 行った先々の農村や漁港で食材を調達しつつ、四季を通して美味しいものをいただきながら、車中泊して日本一周。時間もお金も体力もないと叶わない夢だけど、人生最後にもうひと花咲かせるために、乗りたいのがN-VANです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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