速度記号はLからYまである
そして最後のR18という部分は、まず数字は内側の径を表していて、Rというのはリムの頭文字ではなくて、タイヤ内部がラジアル構造であることを指している。数字が大きいほうが内径が大きくて、小さければその逆となる。また、さらに後ろに91Hのようにもうひとつ数字が付いているが、数字はロードインデックスと呼ばれ、タイヤにかけられる負荷を表している。
アルファベットはロードインデックスから導き出される速度記号となる。LからYまであって、対応する最高速度が決められていて、たとえば91Hの場合、91は615kgまで。Hは210km/hまでで使えることを示している。公道を走るなら小さくても問題ないが、サーキットなどで高い速度を出す場合や荷重の大きなSUVでは、それに対応したタイヤを選ばないと危険なことにもなりかねない。
またリム径のところがRではなくて、ZRになっているタイヤもある。このZRも対応最高速度を表していて、240km/h以上に対応するため、速度カテゴリーと呼ばれている。さらに300km/h以上に対応できるタイヤではZRに加えて、速度記号(Y)を併記する。
R部分、つまりリム径はホイールと組み合わせる際にとくに重要な表記で、まずこのリム径が合っていないと組み合わせることができない。さらに外径も重要で、横幅と偏平率はある程度の選択幅があるが、最終的に外径を純正とほぼ同じにしないと、スピードメーターが狂ったりするので、基本的には避ける。インチアップというのはこのリム径を大きくして、ホイールのボリュームをアップさせ、存在感やかっこよさをアップさせたりするのが目的だが、押さえるべきところは押さえないとだめということだ。
サイズは売り場のスタッフにお任せでもいいが、ロードインデックスとスピードレンジは頭に入れておいて、すすめられたタイヤがいくつかをチェックしてみるのもいいだろう。